アイドルグループ・ジャニーズWESTの重岡大毅が、テレビ東京の新ドラマ24枠『雪女と蟹を食う』(7月8日スタート 毎週金曜24:12〜)の主演を務めることが9日、明らかになった。

  • 左から入山法子、重岡大毅

    左から入山法子、重岡大毅

同作はGino0808による同名漫画の実写化作。冤罪により人生が狂い自殺を決意した男・北(重岡)と、雪女を彷彿とさせるような謎多きセレブ妻・雪枝彩女(入山法子)による奇妙な2人旅を描く、文学的でサスペンスフルなラブストーリーとなる。

同局のドラマで初主演を務める重岡が演じるのは、人生に絶望し自殺を図ろうとするも一歩踏み出せずにいる北という男。テレビ番組をみて、ふと「北海道で蟹を食べてから死のう」と思いつくが、金がないため強盗を決意し、図書館で偶然出会った裕福そうな人妻を家までつけていき襲い掛かる。しかし人妻の反応はなんと「乱暴さえしなければお金も性的欲求も満たして差し上げる」というものだった。

謎のセレブ人妻・雪枝彩女を演じるのは入山法子。あまりにも浮世離れした態度と美しさに圧倒され、北が「死ぬ前に北海道で蟹を食べるために強盗に入った」と事情を話すと、「いいですね、蟹。私も一緒に北海道に行きたい」というまさかの反応で、2人は北海道まで旅をすることになる。

また彩女の夫で小説家の雪枝一騎を勝村政信、北と彩女にとってキーパーソンとなる北海道のホステス・マリアを久保田紗友、一騎の担当編集である巡健人を淵上泰史が演じる。監督には話題の作品を手掛ける内田英治を迎え、東京、日光、会津若松、青森、函館、札幌など、各地で撮影を行い、原作のロードムービーを忠実に再現した。

重岡大毅 コメント

・本作の出演オファーを受けた時の感想、原作・台本を読んでみての感想をお聞かせください。

死にに行く話であるとか、彩女との深いシーンであるとか、今までやったことがないテーマなので、チャレンジしなさいってことだなと思いましたし、こうやって僕にオファーをしてくださったということだから、腹決めていかないといけないと思いました。

・テレビ東京のドラマ初主演となりますが、お気持ちをお聞かせください。

テレビ東京さんは、グループとしても以前から挑戦的な企画をやらせてくれていて、今回の「雪女と蟹を食う」もドラマとしては珍しい撮り方をしているし、チャレンジさせてくれています。僕は、そういうチャレンジって結構好きなので、本当にありがたいし、嬉しいです。「一緒にやりましょうテレビ東京さん!」って感じです。

・演じられる役どころについての印象をお聞かせださい。

死のうと思うくらいなので、すごくつらくて、大変で、どん底なんだろうなと思います。自分はそこまでどん底になった経験がないので、どうアプローチしていこうかなというのはすごく考えました。撮影も始まりましたが、自分なりに手応えはあります。

・撮影に向けての意気込みをお願いします。

中途半端なことはしたくないので、自分がやれるだけやったなという状態でクランクアップできるように積み重ねていきたいと思います。そのためにまず、怪我なく元気で。そして、この現場ですいつくせるところは全部すいつくしたろうかなと思っています!

・視聴者のみなさんへみどころなどメッセージをお願い致します。

エッジの効いたドラマになっていると思います。見慣れた感じのドラマではないと思う。特別なドラマって観たくないですか?(笑) 皆さんも日々チャレンジしていると思いますけど、同じ時代に生きている人間がチャレンジしている姿、観てみてください。よろしくお願いします。

入山法子 コメント

・本作の出演オファーを受けた時の感想、原作・台本を読んでみての感想をお聞かせください。

毎クール楽しみにしているドラマ24、内田監督で、と伺った時点で、原作や準備稿を拝読せずとも やりたいと思いました。漫画には漫画の、ドラマにはドラマの魅力があり、共通して流れている文学的な香りや、過去に囚われてしまう人の葛藤、誰かを労り慈しむ気持ち、また大きなテーマである死生観というものは、今、多くの方に響くものだと思いました。

・演じられる役どころについての印象をお聞かせださい。

いつもは、人生に寄り添ったり感情を受け入れたりすることで演じる役の人となりを手繰り寄せますが、彩女はとても掴みどころのない人にみえるかもしれません。私自身も、彩女の強い想いや、ふと見えるゆらぎに振り回されながら、彼女の人生と向き合っているからです。北さんや彩女と共に、旅を通して、他者を理解し、観てくださる方にも、そんな気持ちを促せるようなキャラクターになれればな、と思っています。

・撮影への意気込み・視聴者の皆さんへみどころなどメッセージをお願いします。

実際にその場所の空気を感じながらの撮影はとても贅沢だと思いますし、ありがたいです。いい人、いい空気、美味しいごはんをたくさん注入して、彩女のいう大人の夏休みを過ごしたいと思います。精一杯、務めさせていただきます。このドラマが、あなたの生きる力になりますように!

勝村政信 コメント

・本作の出演オファーを受けた時の感想、原作・台本を読んでみての感想をお聞かせください。

タイトルを聞いた時から、楽しい気持ちになりました。不思議で面白く、哀しいロードムービーで、死に向かっているのに、切ないだけでなく、明るく楽しいエンターテイメントで、しかも純文学が並走している。あっという間に読んでしまいました。

・演じられる役どころについての印象をお聞かせださい。

純文学に憧れ、それほどの才能もない人。彩女への想いが強まるほど、自分には手に負えないと 理解する。でも離れられない。この距離感がとても好きです。

・撮影への意気込み・視聴者の皆さんへみどころなどメッセージをお願いします。

監督たちが、とても楽しそうに撮影している現場です。その素敵な雰囲気が現場に浸透していて、とても心地よくやらせていただいています。後半戦は僕もロードムービーの仲間入りができるので、また現場の雰囲気を楽しみたいと思っています。彩女役の入山さんがとても素敵です。入山さんに当て書きなのでは? と思ってしまうくらい素敵です。そして、入山さんの彩女に振り回される、男たちの振り幅を楽しんでいただければと。

久保田紗友 コメント

・本作の出演オファーを受けた時の感想、原作・台本を読んでみての感想をお聞かせください。

台本を初めて読ませて頂いた時、欲望や絶望、孤独がリアルに描かれているのと同時に、どこか美しく、ミステリアスな魅力に惹きつけられどんどん読み進めてしまいました。私自身にとっても必ず何かを得られる作品だと感じましたし、マリアとして生きられることがとても嬉しかったです。物語でも重要な人物だと思うので、しっかり演じ切りたいという想いが強かったです。そして私の地元でもある、札幌で暮らしている登場人物ということも純粋に嬉しかったです。

・演じられる役どころについての印象をお聞かせださい。

私の演じるマリアは、乙女な一面があって愛らしいのですが、男勝りな一面もある女性です。面倒見もよく、自立しているように見えるのですが、本当は何かに頼りながらじゃないと立っていられないような繊細さも持ち合わせていて、とても人間らしい人物だと感じています。

・撮影への意気込み・視聴者の皆さんへみどころなどメッセージをお願いします。

ドラマの現場には途中から参加させて頂いていて、緊張もしていますが、物凄く良いチームで、幸せと感謝の気持ちでいっぱいです。掻き立てられる感情に身を任せて、スタッフ、キャストの皆様を信じて、愛を持って最後まで駆け抜けていけたらと思います。作品を通して高い熱量を受け取ってくださると嬉しいです。

淵上泰史 コメント

・本作の出演オファーを受けた時の感想、原作・台本を読んでみての感想をお聞かせください。

原作にはないオリジナルの担当編集役、ドラマ「フリンジマン」以来のプロデューサー松本拓さん、今回初めてご一緒します同い年の柴田監督、とある映画人達の酒場で「いつか一緒に仕事しましょう」と話していた松本監督、そして映画『ダブルミンツ』以来約5年ぶりの内田監督。楽しみでしかありません。

・演じられる役どころについての印象をお聞かせださい。

裏方なのにわりと大胆な行動をする人だな…と言うのが印象です。

・撮影への意気込み・視聴者の皆さんへみどころなどメッセージをお願いします。

体調を崩さないよう、役を楽しみたいと思います。北海道の大自然や素敵な街並みも併せて、ドラマも楽しんで頂けたら幸いです。是非とも宜しくお願いします。

原作者:Gino0808 コメント

夢にまでみた「雪蟹」映像化です!
原作ファンの皆様も待望の実写化が最高のスタッフとキャスティングで叶いましたことを、今でも夢なんじゃないかと頬を抓る毎日を過ごしております。
ひとえにプロジェクトの実現の為に尽力してくださった監督、プロデューサー様、スタッフの皆様、出版社の皆様、この場を借りて感謝を伝えさせて下さい。ありがとうございます!
主演の重岡さん、入山さんの熱演と最高の一夏のラブストーリーを作者、スタッフ一同楽しみにしております!

松本拓プロデューサー(テレビ東京 配信ビジネス局 配信ビジネスセンター) コメント

約2年前、この原作と出会った時、今、テレビ東京で映像化すべき恋愛ドラマはこれだと確信しました。
テーマは「死生観」です。言葉で表現するのが難しいこの原作の面白さは、実写ドラマの台本にしていくハードルがとても高かったですが、今、撮影をしていて非常に手応えを感じています。
人が生きる意味、そして、人の温かみを感じて頂ける作品に仕上がっていくと思いますし、「生」と「死」という人間の普遍的な要素を表現しながらも、その世界観はとても現代的なものになっていくはずです。
何より、重岡さん、入山さんはじめ、役者の皆さんがとても素敵で、作品を愛し、作品に入り込んで頂いているのが、現場で強く感じられます。そして、長年ご一緒したかった内田英治監督の感性がそこに融合され、間違いなく今まで見たことのない、斬新かつとても不思議なドラマが出来上がると思います。
原作を託してくださったGino0808先生、講談社の皆様、そして、この企画に集まってくださった、全ての役者スタッフの皆様への感謝を忘れずに、最後まで思いを込めて制作に臨んで行きます。是非ご覧下さい。

(C)「雪女と蟹を食う」製作委員会 (C)Gino0808/講談社