アイドルグループ・ジャニーズWESTの重岡大毅が、11月20日放送の松岡昌宏主演のテレビ東京系ドラマ『死役所』(毎週水曜 24:12〜)の第6話にゲスト出演する。

  • 左から中島歩、重岡大毅

同作はあずみきしによる同名人気漫画の実写化作品。この世を去った者たちが最初に訪れる、あの世の市役所ならぬ「死役所」で、次から次へと現れる死者に「お客様は仏様です」 と慇懃無礼な態度で対応する職員シ村(松岡)が、訪れる死者と対話していく。

16日の初回放送後にはTwitterでのトレンド入りを果たし、さらに広告付無料動画配信サービス「ネットもテレ東」では再生回数130万回を超えるなど、話題となっている同作。第6話「カニの生き方」は、原作ファンの人気も高い異色作で、「カニすべからく」という芸人コンビにスポットを当てたエピソードとなる。

重岡が演じるのは、芸人コンビ・カニすべからくの高関一文で、ネタを作る才能はないが万人に愛される男。相方との悲しい別れを経験することになる。また、重岡演じる高関の相方であり、コンビの頭脳だが遺伝性の難病が発症し人生の岐路に立たされる佐尾高茲を、中島歩が演じる。

お笑い監修としては、M-1決勝進出者にして審査員を務め、お笑い分析力の高さでも話題になったナイツ・塙宣之がバックアップ。塙は、カニすべからくが劇中で参加するお笑いコンテスト「デッドオアコント」のMC役としても撮影に参加した。また、キングオブコント2019決勝進出コンビにして、お笑い第7世代の急先鋒・かが屋がカニすべからくのネタを作成し、コンテストシーンではジグザグジギーなどお笑い好きにはたまらない芸人総勢17名が大集合する。

カニすべからくのマネージャー松井役には、「第12回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリ&モデル部門ダブル受賞というセンセーショナルなデビューを飾った工藤綾乃が決定。第6話の監督を務める現役女性大生映画監督・松本花奈と、ドラマ『鈴木先生』(2011)の生徒役で共演したことがきっかけで友情出演することになった。30日放送の第3話には「モテクリエイター・ゆうこす」こと菅本裕子、第4話(11月6日放送)には女子サッカー「なでしこジャパン」にも選出され、 日テレ・ベレーザで活躍中の女子サッカー選手・植木理子も出演する。

重岡大毅 コメント

お話をいただいて、これで今年全クール出ていることになりました。お芝居ができることが本当にうれしいです。すごく気合が入り、原作も読ませていただきました! 脚本を読む前から、僕が演じた「カニすべからく・高関一文」は「愛される人」というイメージで、原作でもよ くクシャッとした、鳥の足みたいな目で笑っているんです(笑)。そして 芸人さんはやってみたかった役でもあったので、楽しかったです。

またナイツ・塙さんがお笑い監修、ネタはかが屋さん、ということで豪華すぎるな、と。芸人さんをすごくリス ペクトしているので「こいつしょーもねーな!」とか思われたらどうしようかなとド緊張していました。そんな中、 塙さんは「このネタはここは肝だから」とパパっと決められる。さすが! というか、プロだなと思いましたね。相方・佐尾役の中島くんのことは、もうとにかく大好き! すごく原作の「佐尾」なんです。コンビとして10年一緒にいる絆を表現するには、「とにかくコミュニケーションが大事!」と、初めて会った時に挨拶したら、中島くんの方からハグされて(笑)。ギャグセンスも高くて、クランクインの日に「佐尾のネタに俺が爆笑する」という場面で、佐尾が書いてきたって渡してくる小道具のネタ台本に変な言葉が書いてあったんです。それで本当に笑っちゃって(笑)。自然に撮影ができた。しかもそれが恩着せがましくない。「こんな優しい人いないな」って思いました。この作品は死を扱ったもので、皆さん「人って死んだらどうなるんだろう」って考えた事あると思うんですけど、そこをすごく興味深く、ミステリアスに描いているし、なおかつ面白い。僕たちの6話はなかなかハートフルな回で、見ている人の心をきれいにするじゃないですけど、それぐらいのパワーがあると思いますのでぜひご覧ください。

塙宣之 コメント

今回、コントの監修をさせていただいたんですが、なんせ僕は漫才なんでねぇ……(笑) どういう風に指導するか悩んだんですが、役者として熱演しちゃうと、やっぱり笑いづらくなっちゃうので、下手にしてほしいと言いました。そこが難しいんですけど、重岡さん、中島さん共に飲み込みが早くてすごく自然体な感じやってたから、良かったなと。重岡さんの印象は、僕、週に26本全局のドラマ見てるので、『ストロ ベリー・ナイトサーガ』『これは経費で落ちません!』とかももちろん見てたんですけど、実際会ってみて一ファンとして「顔小さいなぁ、思ってたより背が大きいんだな」とか思ってしまうという(笑)。中島さんは、芸人にいそうなタイプで、なんか味がある感じがいい。ちょっと明るい感じの重岡さんと、暗い感じの中島さんという組み合わせで、いい2人だなと思いました。ちなみに今回、コンテストのMC役としての出演もあったんですが、僕自身は脚本を読んで「カニすべからく」の思いは理解しているんだけど、本来MCはそこまで裏側を知らないだろうから、淡々とやろうと思いました。

みどころは第6話のジャニーズ事務所さんとマセキ芸能社の融合!(笑) 撮影時に何人マセキがいたかって話ですよ(笑)。もちろん中身としても、家族でもない、恋人でもない、でも一般の方にはわからない不思議な関係で繋がる相方……「もしその相方がいなくなったら」という芸人の永遠のテーマを描いている。ナイツも1人になって何もできなくなる前に「65歳で1回解散しようか」と言っているぐらいで。芸人にとって本当に難しくて、普遍の問題なので、凄くいいテーマだと思います!

(C)「死役所」製作委員会