近畿日本鉄道の新たな観光特急「あをによし」が29日から運行開始した。運行初日の座席は4月15日の発売後、20分で完売したという。大阪難波~近鉄奈良~京都間にて1日6便を設定し、ゴールデンウィーク期間は毎日運行する予定となっている。

  • 近鉄の観光特急「あをによし」がデビュー

観光特急「あをによし」は、昨年引退した特急車両12200系を大幅リニューアルした4両編成の19200系を使用。外装は紫檀(したん)メタリックを基調に、金色の帯やエンブレムなどで高級感を演出している。車内は1・3・4号車を横2列(1列+1列)のツインシート、2号車を3~4名用のサロンシートとし、2号車に販売カウンターも設置した。

運行初日の4月29日、「あをによし」の発車に合わせて大阪難波駅で出発式、近鉄奈良駅でウェルカムセレモニーが開催されたとのこと。大阪難波~近鉄奈良間を走った後、近鉄奈良駅から京都駅まで往復。近鉄京都線沿線では、雨の降る中でも特急車両らしい快走を見せていた。

  • 雨の降る中、近鉄京都線を走る「あをによし」

「あをによし」は朝夕の第1・6便を大阪難波~近鉄奈良~京都間、第2~5便を京都~近鉄奈良間で運行。原則として木曜日は運行されないが、ゴールデンウィーク期間も含む5月第1・2週は木曜日も運行予定とされている。