Plan・Do・Seeは4月1日、任天堂創業者・山内家の住居として利用された旧本社社屋を用いたホテル「丸福樓(まるふくろう)」を京都の鍵屋町正面通にオープンする。

  • 丸福樓 外観

同ホテルは、宿泊料金に、食事、軽食、ドリンク、施設利用料金などがすべて含まれるオールインクルーシブホテル。1930年竣工の三棟のRC造任天堂旧本社社屋(「既存棟」)と、その一部を解体修復し、さらに新しく建物を増築した「新築棟」からなる。

  • 丸福樓 正面入口

歴史ある建物を再生し、新旧が絶妙なバランスで共存する建築を数多く手掛ける世界的建築家・安藤忠雄氏が設計監修を務めた。外観、内装もできる限り当時の面影を感じられるように復元。ホテル名は、主にかるた・花札・トランプの製造販売を行っていた任天堂の前身である「株式会社丸福」という屋号に由来する。

  • 丸福樓 内観

客室は、ルーフトップテラス併設の丸福樓スイート(既存&新築棟)、露天風呂と和室併設のジャパニーズスイート(既存棟)など、7つのスイートを含む全18室(33m2~79m2)。既存棟(旧本社社屋)は、当時の建築様式や内装を活かした造りとし、新築棟はシンプルでスタイリッシュな居住性の高い空間となっている。内装や調度品は全室異なるため、宿泊するたびに新しい発見があるという。

  • 丸福樓スイート リビングルーム(既存棟)

  • レジデンシャルスイート リビングルーム(新築棟)

料理家・細川亜衣氏が空間デザインと料理メニューを監修した「レストラン carta. (カルタ)」では、季節の食材を活かした体に優しい無国籍料理が楽しめる。

  • レストラン carta. 内観

夕食はシグネチャーメニュー、朝食は洋風・和風のメニューを提供する。細川氏監修の朝食・夕食も用意する(季節によってメニューは異なる)。

  • 細川氏監修の朝食(メニューは季節によって異なる)

  • 細川氏監修の夕食(メニューは季節によって異なる)

「客室の延長である第二のリビング」感覚でくつろげるラウンジは2カ所。常時ドリンクや軽食、夜の時間帯は夜食を好みの量だけ楽しめる。軽食メニューは、シーフードグラタン・和牛カレー・サラダ・パンケーキ・生ハム・チーズなどを用意する。

  • 丸福樓 ラウンジ

「ライブラリー dNa(でぃーえぬえい)」は、任天堂創業者・山内家がプロデュースし、山内家の解釈による任天堂の歴史や創業の理念を表現した空間。任天堂の歴史とその原点に触れられる場所として、宿泊者や各種イベントへの招待客のみに開放する。ライブラリーの機能のみならず、ラウンジとしても使用できる。

  • 任天堂創業者・山内家によるライブラリーdNa

客室料金は、1泊10万円~。1室2名利用時の1室あたりの料金で消費税・サービス料・宿泊税込。チェックインは15時から、チェックアウトは12時まで。予約はオフィシャルWEBサイトまたは、宿泊予約サイトの一休、Expediaで受け付ける。