映画『とんび』(4月8日公開)の公開直前イベントが17日に都内で行われ、阿部寛、北村匠海が登場した。

  • 阿部寛

    阿部寛

  • 北村匠海

    北村匠海

同作は重松清によるベストセラー小説の初映画化作で、瀬々敬久が監督を務める。広島県備後市で暮らすヤス(阿部寛)は、愛妻との間に待望の息子アキラ(北村匠海)を授かったが、ようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間たちに助けられながら、不器用にも息子を愛し育て続ける。

親子役の2人がそれぞれの印象を聞かれると、阿部は「ちょっと似てるかなっていう親近感」があったと明かし、「やっぱりとんびが鷹を産んだと言いますが、非常にしっかりしていて、こういうイベントなどの発言とかでもすごくいいことを言ってくれる」と絶賛する。北村は「僕は子供の時から少しずつ顔が濃くなっていたんですが、将来的に阿部寛さんのようになっていくんじゃないかという期待をしょっていた時期もありました。なので、こうやって親子役ができるのが光栄でした。ちょっと父に似てたりするので」と実際に親近感を抱いていた様子。北村は「父、母濃いです。弟も濃いです」と自身の家族も紹介していた。

撮影の時のことを聞かれると、阿部は「映画の中で怒られるシーンがあるんですけども、普段の北村くんとのテンションの違いに、最初のテストでびっくりしちゃって。こんなに声出る人なんだって、1日立ち直れなかった。リアルになんかその日その日一日にすごいショックを受けた」と振り返る。子役がバトンをつないでアキラ役を演じ、北村は思春期パートからの参加だったために「現場も僕がいない一カ月ちょっとですごくあたたかく出来上がっていましたし、僕も飛び込んでいくしかない、ぶつけていくしかないと思って、結果落ち込ませてしまった」と反省していた。

またこの日は親子イベントということで、客席の親子も壇上に登場し、それぞれの言い分をぶつけ合うコーナーも。13歳の娘に実は彼氏がいたことが発覚した父親には、阿部は「お父さんは今日ちょっと大丈夫なのか」、北村も「チラチラ気になって(客席を)見てしまった」と苦笑していた。