俳優の阿部寛が主演を務める、映画『とんび』(4月8日公開)の本予告映像と主題歌が24日、公開された。

映画『とんび』

映画『とんび』

同作は重松清によるベストセラー小説の初映画化作で、瀬々敬久が監督を務める。広島県備後市で暮らすヤス(阿部寛)は、愛妻との間に待望の息子アキラ(北村匠海)を授かったが、ようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間たちに助けられながら、不器用にも息子を愛し育て続ける。

主題歌は今年デビュー25周年を迎えるアーティスト・ゆずの書き下ろし楽曲「風信子」 (ヒヤシンス)に決定し、主題歌を使用した本予告映像が公開された。青いヒヤシンスの花言葉は「変わらぬ愛」ということで、子から親への愛と感謝の気持ちがつめこまれた、本作のために書き下ろされた楽曲となる。

本予告映像は息子・アキラの「父は街の名物男だった」という語り口から始まる。幼馴染の照雲からは「ヤスが父親になるんじゃけ、日本も平和になったちゅうこっちゃ」と言われるほど破天荒な父ヤス。「とんびが鷹を生んだ」と街の人々に囃されるほど愛らしい息子と美佐子と3人で仲睦まじく人生絶頂の幸せにいた家族だったが、突然の悲劇に見舞われる。子から親へのメッセージを歌ったゆずの伸びやかな歌声にのせ、息子・アキラが父・ヤスの海より深い愛と、街の人の暖かい手で成長する“家族の物語”を描いていく。併せて、本ポスタービジュアルと劇場公開日が4月8日であることも公開された。

ゆず・北川悠仁 コメント

・親子の絆そして家族の愛を描く本作『とんび』の主題歌オファーを受けられた際のお気持ち 『とんび』は原作の小説を読んでいて、とても大好きな作品でした。
お話をいただいたときはびっくりしましたが、同時に
「この映画に最高に合う楽曲を作りたい」と強く思いました。

・本作『とんび』をご覧になられてのご感想

心の芯がとても温かくなり、何度も涙が溢れました。
不器用だけど深い愛情。たくさんの葛藤やぶつかり合いがありながら、
真の愛を確かめあっていく親子の姿に感動しました。

・楽曲に込められた想い

僕は既に父が他界しているんですが、若い頃に想う親への気持ちと、今この年齢になったからこそわかる親の気持ちみたいなものがあって。それでもやはり、計り知れない想いもたくさんあります。そんな親を想う子の気持ちや、子を想う親の気持ち。さまざまな”愛の形”をイメージしながら楽曲を書き上げました。

・映画公開を待つファンの皆様へメッセージ

きっとこの映画を観終わったとき、多くの方が自分の原風景や親への想い、また子への想いが湧き上がると思います。そのとき皆さんの心に、この「風信子」がそっと寄り添えられればいいなと心から願っています。ゆずとしても、今年開催するコンサートの中でも披露する機会があると思います。ファンの皆さんも、是非楽しみにしていてください。

阿部寛 コメント

映画のエンドロールにゆずのお二人が作ってくださった「風信子」が流れたとき、自然と穏やかな温かい気持ちに包まれました。
子を想う親、親を想う子、普遍的な親子の原風景を描いた『とんび』に、「風信子」という素敵な花を添えて頂き、とても嬉しく思っております。

北村匠海 コメント

「ゆず」のお二人に、映画主題歌を担当していただき、嬉しいです。
「風信子」には『とんび』に描かれている不器用な愛情、特に父からみる息子への温かさが滲んでいるように感じられました。
そして、ゆずのお二人の声が作品全体を優しく包んでくれているようで、どこまでも飛んでゆくトンビの親子を想いました。

(C)2022 『とんび』 製作委員会