俳優の阿部寛が主演を務める、映画『とんび』(4月8日公開)の場面写真とキャラクター映像が17日、公開された。

  • 北村匠海

    北村匠海

同作は重松清によるベストセラー小説の初映画化作で、瀬々敬久が監督を務める。広島県備後市で暮らすヤス(阿部寛)は、愛妻との間に待望の息子アキラ(北村匠海)を授かったが、ようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間たちに助けられながら、不器用にも息子を愛し育て続ける。

この度、北村匠海演じる”息子”アキラの場面写真が公開された。父・ヤスや備後の町の人々、沢山の大人たちの愛情を注がれて育ち、無事に高校生となったアキラ。時に父・ヤスとぶつかり合うこともあったが、皆の優しさで立派に成長し、毎日を懸命に生きていた。そして、昭和55年。高校3年生のアキラは見事東京の大学に合格し、父のもとを離れることとなる。男手一つでがむしゃらに育てたアキラが旅立つ日の朝、父・ヤスは「一人前になるまでは二度と帰ってくるな!」と強がる一方で、どうしようもない寂しさを隠せないでいた。

公開された場面写真では、その高校時代のアキラや、上京し、少しずつ東京という町に馴染んでゆくアキラの様子が垣間見える。さらに時は過ぎ、備後で“沢山の父と母”に育てられたアキラが、父親となり息子を温かい眼差しで見つめる姿まで映し出されている。

北村は「“家族”という存在は、時代が変わっても変わらないものです。その形は色々あるけど、この映画で描かれている親子の話は、きっといつまでも誰かに届くとおもいます」と本作のテーマである“家族”について語る。「この時代だからこそ、人と人との繋がりを伝えられる映画となっています。映画館で見て、温かい前向きな気持ちになって頂きたいし、この映画が家族に連絡をするきっかけになってくれたら嬉しいです」と、思いを表した。

また、北村のナレーションで“大切な家族たち”を紹介する、3種類のキャラクター紹介動画も公開された。「息子:アキラ編」「父:ヤス編」「アキラの家族編」と、それぞれのキャラクターの魅力がアキラ目線で伝わる映像となっている。

(C)2022 『とんび』 製作委員会