NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、女優・美咲すみれ役を演じている安達祐実がこのほど、本作への出演や役作りについて語った。

  • 美咲すみれ役の安達祐実

『ひまわり』(1996年前期)以来、25年ぶりの“朝ドラ”出演となった安達。「とてもうれしかったですね。“朝ドラ”は日本中の家庭で朝の風景の一部となっていますし、私自身も日常で子どもが学校に行く準備を手伝いながら観ています。そういう国民的なドラマに出演できるというのは本当に光栄です」と喜び、「ふだん私が出演する作品についてあまり感想を言わない家族も今回は『すごいね!良かったね!』と珍しく反応してくれました(笑)。またこれまで私の作品をあまり観てこられなかった方たちや“朝ドラ”のファンの方々からもコメントいただいたりもして、その影響力に改めて驚いています」と反響を明かす。

演じている美咲すみれについては、「性格が悪いわけではないと思うのですが、ちょっとこじらせていて(笑)、プライドも高いし、自分の置かれた立場を素直に受け入れられないところがある、そういった哀愁みたいなものをすごく感じました。芝居に対しても、台本のセリフにびっしりと書き込みをするなど、裏では努力していますが、ただそういう姿を人に見せない。自分が努力しているほどには評価されていないというもどかしさを、ずっと抱えて生きてきた。もろい部分を持っていてそうしたもろさが垣間見えるけれど、それを隠そうと強がってしまったり、鎧を身につけて過ごしてきたんだと思います」と解釈し、「そうしたもろさが透けて見える人間像を作れたらすてきな人物になるかなと感じています」と語る。

セリフ棒読みの演技が話題を呼んでいるが、「あまりお芝居が上手ではないという女優の役どころなので、かえって難しいですね。台本に棒読みでとあるのですが、どの程度の下手さで演じればいいのか、どこまでやればいいのか悩んでいます(笑)」と吐露。

自身については「めちゃくちゃ感覚派人間で、台本にはほぼなにも書きません(笑)。舞台に出演すると覚えられない動きを台本にメモするぐらいで、映像では書いたことがないですし、自分のセリフに印もつけないです」と明かし、「面倒くさいからということではなく、初めて台本を読んだ時に、その時の自分が受けた印象や感情をそのまま表現したい、なるべく自分の中から自然に湧き上がる感情を大事にして演じたいからです。そうすることで、初めてその芝居をご覧になる方が見て感じる感覚と同じになるのではないかなと思っています。今のところは、それで痛い目にあってないのでこの方法でやっています(笑)」とその理由を説明する。

また、「三代目ヒロインの川栄李奈さんは以前に共演したときも思いましたが、ふだんは静かだけれど、心の中にふつふつと熱いものを持っていて、それがお芝居にすごく出てくる方だなと思っていて。今回のドラマでも情熱や真摯な感情の爆発力を存分に発揮してくれるのを見るのが楽しみです。ひなたもとてもまっすぐな人。憧れていた女優のすみれに失礼だと捉えかねない発言をするけれど、それもまっすぐさゆえの行動です」と、川栄とひなたに言及。

そして、「ひなたがすみれと出会い成長していくとともに、すみれも自分自身を見つめ直すきっかけになり、自分を見据えて生きていくようになります。ひなたとの絆がだんだんと生まれ、立場や年齢を超えて友情が芽生え、お互いに刺激し合う関係になっていく。ひなたと一緒にいることで、すみれもまた変化していく、そうした姿を見ていただけたらなと思っています」と視聴者にメッセージを送った。

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