モデル・女優の水原希子が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、16日・23日の2週にわたって放送される『結婚したい彼女の場合 ~コロナ禍の婚活漂流記~』。コロナ禍で孤独を深め、結婚相談所に入会して婚活を始めた30歳の女性を追った作品だ。

恋愛経験のない彼女が自分と向き合い、様々な壁にぶつかり、成長していく姿に、共感と勇気をもらったという水原。コロナ禍を経験して変化したという自身の恋愛観・結婚観まで、赤裸々に語ってくれた――。

  • 『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した水原希子

    『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した水原希子

■同年代の婚活女子を応援「頑張って!」

飲食店従業員のミナミさん(仮名)は、コロナ禍での度重なる休業要請による待機生活で孤独を深め、「結婚して温かい家庭をつくりたい」と願うようになった。恋愛経験がなく、男性とのコミュニケーションが苦手な彼女は結婚相談所に入会し、敏腕婚活アドバイザーの指導を受けることになった。

決して簡単な道のりではない婚活。自分が歩んできた人生を見つめ直し、自分の内面ととことん向き合う作業の中で、ミナミさんは外見だけでなく、内面も大きく変わっていく。

それを映像で見届けた水原は「本当に1から一歩ずつ一歩ずつ自分のことを知るために一生懸命進んでいる彼女の姿はたくましくて、同年代なのでもう『頑張って!』っていう気持ちでいっぱいになりました」という心境になったそう。

ナレーション収録中は気持ちがのめり込んでしまい、思わずその感情が語りに乗ってしまう場面も。「1人でいると自分がおかしくなってしまうから、気持ちを押し殺してまでも誰かと一緒にいたいという気持ちもすごく分かるんです。ミナミさんは恋愛をしてきていないという中で、これからずっと一緒に人生を歩んでいく人を決めるということは相当なプレッシャーで、精神的にかき乱されてしまうこともあると思うんですよね。それに加えて、仕事やコロナ、親のこともあってという彼女の現実を目の当たりにして共感して、モヤモヤした気持ちが言葉に出てしまいました」と振り返る。

  • 婚活のカウンセリングで涙するミナミさん (C)フジテレビ

■「楽になるために結婚するんだよ」に共感

そんなミナミさんを親身になって指南するのが、結婚相談所の婚活アドバイザー・植草美幸さん。相談所の会員から「先生」と慕われる植草さんの敏腕ぶりに、大いに驚かされたという。

「見る前はあまりにも知らない世界だから、『大丈夫なのかな?』『押し付けられたりしないのかな?』とか、ちょっと思ってたんです。でも、本当に深いところまで人を見ていて偉大だなと思いましたし、コミュニケーションを取りながらその人の将来を考えるというのは、相当プレッシャーのある仕事だろうなと思いました」

植草さんの言葉で共感したのは「1人で生きている自分よりも、楽になるために結婚するんだよ」という考え方。

「先生、それですね!」とひざを打ちながらも、「自分を取り繕ったりしなくても一緒にいれる人を探すというのはとても難しいし、やっぱり時間をかけて築いていくものじゃないですか。長く付き合って『ダメだこの人』って気づくこともあったりするわけで。いろんな影響があって出会いや別れはあるので、簡単なことではないですよね」と、改めて感じたそうだ。

  • 結婚相談所で出会った男性とお台場デート (C)フジテレビ

今回の見どころを聞くと、「婚活というテーマですが、これは1人の女性の自分探しの旅なんだという感じがしました。なので、結婚している人でも、自由に恋愛している人でも、自分の殻を破ることや、自分を見つけるということの難しさに、いろんな方が共感できると思います」と紹介。

その上で、「ミナミさんが本当にたくましく成長していく姿を見たら、とても大きな勇気をもらえると思うので、たくさんの方に見ていただきたいなと思います」と呼びかけた。