『シン・ウルトラマン』新情報や『GRIDMAN×DYNAZENON』完全新作劇場版の製作も決定、円谷プロが最新作を一挙発表

円谷プロが2022年以降に展開する、国内外の数々のラインナップを紹介する「TSUBURAYA CONVENTION 2021 SPECIAL PROGRAM」が12月13日、東京ドームホテルにて行われた。空想特撮映画『シン・ウルトラマン』や「ニュージェネレーション」最新作『ウルトラマントリガー』劇場版といった意欲的な映像作品の製作発表や、没入型ＶＲアトラクションやコミック作品の発表もあり、大いに注目を集めた。

オープニングでは初代ウルトラマン（中央）、ウルトラマンティガ（左）、ウルトラマントリガー（右）が勢ぞろいし、得意のポーズを決めてみせた

3人のウルトラマンに迎えられる形で、円谷プロ代表取締役会長兼ＣＥＯ・塚越隆行氏がステージに登場し、今後展開する円谷プロ作品のラインナップを紹介した

塚越会長は「2019年に開催した『TSUBURAYA CONVENTION』は、これまでになかった円谷プロ史上最大の祭典として、多くの方々にお楽しみいただきました。2年に１度、大規模イベントを催したいとお伝えしましたが、あいにくのコロナ禍のため、今年の開催を断念することになりました。今回のセレモニーは、円谷プロの今後の作品や活動について、ファンのみなさんにいち早くお知らせしたいという思いで、企画いたしました」と語り、オンライン配信を通じて世界の円谷プロファンに向け、今後の作品展開について発表したいという趣旨を伝えた。

円谷プロとNetflixによる長編ＣＧアニメーション映画『Ultraman』（監督：シャノン・ティンドル）。円谷プロの配信サービス「TSUBURAYA　IMAGINATION」に掲載されるオリジナルコミック「ANOTHER GENE」（作：グリヒル）。最新技術をもとに新たなエンターテインメントを創造する「TSUBURAYA　IMAGINEERING」の没入型ライブアトラクション『INTO　THE　STORY』。自分にとってのHEROを考える新企画「HEROプロジェクト」。これら多彩な企画が現在進行中であるという。

左からイーヴィルトリガー、平野宏周、ウルトラマンゼット、寺坂頼我、ウルトラマントリガー、中村優一

会場内のスクリーンには『ウルトラマントリガー　エピソードＺ』の最新プロモーション映像が流された。ここでは『ウルトラマンＺ』（2020年）で活躍したウルトラマンゼットとナツカワ　ハルキ（演：平野宏周）の登場や、マナカ　ケンゴ（演：寺坂頼我）をはじめとするGUTS－SELECT隊員がフルメンバーで活躍することが示されている。しかしテレビと一味違うのは、新生GUTS－SELECTの隊長（代理）としてトキオカ　リュウイチ（演：中村優一）なる人物がチームをまとめる役割を担っている部分と、闇を受け継ぐ新キャラクター「イーヴィルトリガー」がトリガーの脅威として立ちふさがる部分である。プロモーション映像ではさらに、GUTS－SELECTを離れたタツミ　セイヤ隊長（演：高木勝也）の不穏な動きなども見られ、映画の内容に強い興味を持たせている。

ケンゴを演じる寺坂頼我は「映画が作られたのは、応援してくれるみなさんのおかげ。感謝しています！」と元気いっぱいにあいさつし、決めゼリフの「スマイル、スマイル！」を披露しつつ喜びを語った。

ハルキを演じる平野宏周は「テレビシリーズにもゲスト出演したので、また映画でGUTS－SELECTのみんなに会えて嬉しかった。『ウルトラマンＺ』は劇場版がなかったので、ここでツメあとを残して将来『Ｚ』の劇場版を作ってもらいたい」と、力強い言葉でやる気をアピールした。

GUTS－SELECTのトキオカ隊長を演じる中村優一は「僕がなんでここにいるのか、今でもまだ壮大な“ドッキリ”じゃないかと思っています。映画の公開や配信開始まで信じられません（笑）。でも、長い歴史のあるウルトラマンシリーズに名前を残せるのは光栄」と、本作の出演を心から喜ぶようすを見せた。

本作の見どころについて、平野は「ウルトラマンゼットの目が赤くなっているのは、一体どうして？と考えながら、待っていてほしいですね！」と、プロモーション映像での「謎」な部分について言及した。中村は「現在のタツミ隊長はどうなってしまうのか、そしてトキオカは新隊長として、どのような活躍を見せるのか？にぜひ期待してほしいです」と、大いに期待をあおるコメントを残した。