女優の波瑠が、2022年1月クールのテレビ朝日系新ドラマ『愛しい嘘~優しい闇~』(毎週金曜23:15~※一部地域除く)で主演を務めることが明らかになった。初恋の相手を俳優の林遣都が演じる。

左から林遣都、波瑠=テレビ朝日提供

2020年4月から講談社の無料マンガアプリ「Palcy(パルシィ)」で連載が始まった愛本みずほ氏の『愛しい噓 優しい闇』の実写化となる同ドラマは、先の読めない本格ラブサスペンス。ドラマ版ではオリジナルのストーリー展開を用意し、原作マンガとは一味違う物語を紡ぐ。登場人物は全員嘘つき!? それぞれが抱える衝撃の闇、それを隠すための膨大な嘘、誰にも止められない愛憎の念が引き起こす事件の真相とは。

NHK連続テレビ小説『あさが来た』(15~16年)で大ブレイクした後、主演・ヒロイン役を含め12作品続けて連続ドラマの主軸を担ってきた波瑠。自らも「あまり経験がない」というラブサスペンス作品で、甘酸っぱい恋心の再燃と、同級生たちの不慮の死に翻弄される主人公・今井望緒を熱演する。望緒はずっと夢見ていた漫画家としてデビューを果たすも鳴かず飛ばずで、将来が見えないまま漫画家アシスタントとして働く日々。そんなある日、卒業から14年後の中学の同窓会で初恋の人と再会し、片思いだと思っていた彼から積極的なアプローチを受けると同時に、仲良し6人組の同級生が次々と亡くなる事件に巻き込まれていく。

波瑠は撮影に向け「視聴者の皆さんがサスペンスにのめり込めるよう、翻弄される主人公の揺れ動きを丁寧に演じたいです」と意気込みながら、「とか言って、私が犯人だったりして(笑)」と展開をはぐらかした。

一方、望緒の初恋の人・雨宮秀一を演じるのは『おっさんずラブ』(18年)や『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(18年)など、テレビ朝日の連続ドラマでも注目を集めてきた林。波瑠とは2008年公開の映画『ちーちゃんは悠久の向こう』で初共演を果たし、その後もドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(16年)や映画『コーヒーが冷めないうちに』(18年)で共演する仲。そんな林が「尊敬し、信頼している」という波瑠を相手に、絵に描いたような王子様というべきパーフェクトな男を演じることに。しかしそんな彼にも秘密が。「先の読めない展開にとてもワクワクし、雨宮という役には武者震いを覚えました。やりがいしかなく、この役を今の自分に託してくださったことに心から感謝しています」と語った。

そして、2018年版の『下町ロケット』や、2020年版の『半沢直樹』など数々のヒット作を手掛けてきた人気脚本家・丑尾健太郎氏がメインライターを務める。

キャストらのコメントは以下の通り。

■波瑠(今井望緒 役)

今回は私もあまり経験のないラブサスペンス作品。しかも、原作マンガのファンの方もたくさんいらっしゃるので、世界観を壊さないように演じなければ……と緊張しています。その一方で、ドラマ版の脚本にはオリジナル要素もありますし、「私たちが演じることで人間味などをどれだけ出せるかな? 挑戦したくなるような脚本だな」と、今から撮影が楽しみでもあります。

私が演じる望緒は、性格的にもずっと揺れている上に、事件にも翻弄される人間。彼女の不安や怯えは、視聴者の皆さんの視点に一番近いと思います。皆さんがサスペンスにのめり込めるよう、翻弄される主人公の揺れ動きを丁寧に演じたいです。とか言って、私が犯人だったりして(笑)。実は、私もまだ結末を知らないんです。なので、登場人物のようにドキドキしながら先を待つことになると思います。

林遣都さんとは15年前、まだ15歳だった頃に初めて同じ作品に関わったのですが、お互いあっという間に大人になりました(笑)。林さんは15年前からいい意味で変わらず、すごく穏やかで落ち着いていて、凪の雰囲気がある方。今回はぜひ意外な一面も見られたらなって思います(笑)。また、お芝居でも林さんをすごく頼りにしています。危うげで、いろんな謎がどんどん出てきそうな雨宮はきっと難しい役だろうと思いますが、林さんがどんなふうに演じられるのか、とても楽しみです。

放送は冬ということで、皆さんはあったかい部屋でほっこり、ぬくぬくと過ごしてらっしゃると思います。そんな皆さんに、ハラハラ、ヒリヒリ、ジリジリするようなドラマをお届けしたい! このドラマをご覧いただければ、ものすごいドキドキ感のある刺激的な冬を過ごしていただけるかと思います(笑)。

■林遣都(雨宮秀一 役)

尊敬し、信頼している波瑠さんが主演のラブサスペンス作品だとお聞きして、ぜひ参加させていただきたいと思いました。15年前、波瑠さんと一緒に撮影した映画の1シーンは、今も鮮明に覚えています。その後も何度か共演させていただいたのですが、常に作品や役に真摯な姿勢で向き合われる姿、現場での佇まいに、年齢が近いということもありすごく刺激を受けていました。お芝居をする上で自分がどんなアプローチをしてもきっと波瑠さんならすべて受け止めてくださるという信頼と安心感があるので、のびのびと雨宮を演じられたらなと思います。

今回は愛本さんの原作から入り、その後ドラマの脚本を読ませていただきました。先の読めない展開にとてもワクワクし、雨宮という役には武者震いを覚えました。やりがいしかなく、この役を今の自分に託してくださったことに心から感謝しています。丑尾(健太郎)さんの脚本は一人ひとりの人物が色濃く描かれていて、一切の隙がなく、原作同様手に取ると止まらなくなる内容でした。大変難しい役どころですが、脚本を信じて演じていけたらなと思います。

本当に展開が面白く、1話から伏線だらけですので、どうぞ隅々までしっかりとご覧ください。たくさんの方に楽しんでいただけるよう全力を尽くしたいと思います。

■愛本みずほ(原作者)

ドラマ化のお話を聞いたときは、原作がそれほど進んでないこともあって「ほんまかいな?」と思いましたが、波瑠さんと林遣都さんが演じてくださると聞いてテンションがダダ上がりしました。原作にはない要素も盛り込まれるそうで、私の描いたキャラたちがどんなふうに動き出すのか、一視聴者としてもとても楽しみにしております。たくさんの方に楽しんでいただけますように!

■大江達樹(テレビ朝日プロデューサー)

金曜ナイトドラマに波瑠さん、林遣都さんという今最も輝いているお二人をお迎えして、大人も楽しめる本格ラブサスペンスが誕生します。平穏な日常から突然、事件に巻き込まれ、友人たちの秘密や過去を知ってしまい、翻弄され続ける主人公を、どんな役柄でもハマってしまう波瑠さんが演じることに今からワクワクしております。きっと新たなハマり役になること間違いありません! そして、同窓会で再会する主人公の初恋の相手をリアル王子様である林遣都さんが演じます。きっと世の女性のハートをキュンとさせてくれることと確信しております!

「同窓会」という多くの人が経験したことのある身近な題材ながら、そこでは誰もが見栄を張り、嘘をつき、和やかな笑顔の仮面の下に闇や秘密を隠している場でもあります。そんな同窓会から始まるジェットコースターのような急展開の連続で、毎週金曜の夜に皆さまを驚かせるような衝撃のラブサスペンスをお届けしたいと思っております。これ以上はネタバレになるので、私も話したくありません(笑)。

一癖も二癖もある同級生たちも近日発表しますので、ご期待ください!