TBSで10月2日に8時間にわたって生放送されるお笑い特番『お笑いの日2021』(14:00~21:54)。そのフィナーレを飾る『キングオブコント2021』(19:00~)のオープニング映像を、気鋭の映画監督・今泉力哉氏が手がけることが25日、発表された。今泉監督がバラエティ番組のオープニング映像を手掛けるのは初となる。

  • 今泉力哉監督

決勝進出を果たしたのは、うるとらブギーズ、蛙亭、空気階段、ザ・マミィ、ジェラードン、そいつどいつ、男性ブランコ、ニッポンの社長、ニューヨーク、マヂカルラブリー(※50音順)の10組。決勝で熱い戦いを繰り広げる。

番組スタートを飾るオープニング映像を演出する今泉監督は、第31回東京国際映画祭コンペティション部門に初選出された『愛がなんだ』(2018)が話題を呼び、映画以外にもテレビドラマやCM、MVなどジャンルを飛び越えた活動で多くの支持を得ている。今年も監督を務めた映画が2本公開され、10月にも新作が公開される予定だ。

今泉監督はオープニング映像の制作を振り返り、「もともと“キングオブコント”が好きなので、依頼が来た時点で凄く光栄で、ありがたいと思いました。オープニング映像は喫茶店のようなセットを作ってもらい、10組をカメラ目線というよりは自然に近い形で撮影しました。普段ネタ合わせしているときに使っているパソコンやノートなどをお持ちいただいたので、ホントに一瞬、数秒しか映らないですが、リアルな時間が取り込めたと思います。僕は長い時間で“尺”を使って表情や空気を伝えることを得意としているので、短い“尺”で自分の色を出すのは難しかったです。出たのかな(笑)。“無駄にお洒落”なオープニング映像も合わせて楽しんでもらえたら幸せです。僕が一番楽しんだ気もしますが」と感想を述べた。

そして決勝を戦う10組に「準決勝から見させていただきました。本当に面白かったですし、謎の感動で泣いてしまったりしたネタもありました。笑いすぎて泣いたとかじゃなくて、なんかじんわりして本当に感動しちゃって。楽しんでください! 優勝してください!」とエールを送った。

『キングオブコント2021』の総合演出を務める野村和矢氏は「もともと今泉監督作品の日常の機微を巧みに描く所が好きというのと、かまいたちさんとNSCの同期だということを知って、是非一緒に仕事してみたいなと思いました。打ち合わせでは、コントとは真逆のリアルな表情を切り取って欲しいという話を伝えさせていただきました。実際オープニングの収録では、コンビ・トリオごとのリアルな会話が狙い通り、さらには予想以上におもしろく撮れました」と今泉監督の起用などについて語った。

今大会から即席ユニットのエントリー解禁や審査員が変わるなど、新たな息吹を感じる『キングオブコント2021』。今大会に相応しい幕開けであり、熱き戦いの前に送る、今泉監督によるオープニング映像にも注目だ。

  • オープニング映像に登場する喫茶店。決勝進出の10組がそれぞれ登場する

(C)TBS