子役として活動をスタートし、今や個性派若手俳優として抜群の安定感を誇る前田航基。NHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)では、清原果耶演じるヒロイン・モネこと永浦百音の同級生で、お寺の息子・後藤三生役を好演している。弟の旺志郎とのお笑いコンビ・まえだまえだとしては『M-1グランプリ2007』で準決勝まで進んだが、近年はそれぞれが俳優としての高みを目指し、切磋琢磨し合っている。そんな航基が『おかえりモネ』への特別な思い入れを明かした。

  • 『おかえりモネ』後藤三生役の前田航基

航基が演じる三生は、島で1000年も続くお寺の跡取り息子だ。人懐っこくて朗らかな性格で、同級生チームのムードメーカーでもある。高校卒業後は仏教を学ぶため、仙台の大学に進学したが、寺を継ぐことに躊躇している。

前作『おちょやん』で、旺志郎がヒロイン千代(杉咲花)と同居する松島寛治役を演じていたのが記憶に新しいところだが、航基は弟から朝ドラのバトンを受け取ったことについて「1つ前の『おちょやん』で旺志郎を観てくれていた人から、次の『おかえりモネ』を観て『旺志郎の兄が出てる』という声が上がっているのも聞いたりしていたので、すごくうれしかったです」と反響を喜んだ。

航基にとって『おかえりモネ』は2度目の朝ドラ出演作となった。1本目は、瀧本美織主演の『てっぱん』(10)で、当時は小学6年生だった。「そこから11年ぶりの朝ドラですが、この11年間は長くもあり、早くもあったなと。僕の人生にとっては、節目を迎えた11年だったように思います。ちょうど、子役で活動して、まえだまえだを経て、僕自身がお芝居をすごくやりたいと思って頑張ってきた11年間。やはり朝ドラは俳優にとって、憧れの枠だと思うので、またこうして『おかえりモネ』に出られてすごく幸せでした」

『てっぱん』の翌年となる2011年には、弟と共に映画初主演を果たした是枝裕和監督作『奇跡』で、映画界からも熱い視線を浴び、より一層、精力的に俳優として活動の場を広げていった。

その間、航基は1995年に起こった阪神・淡路大震災と2011年の東日本大震災の両方を題材にしたNHKの特集ドラマ『LIVE! LOVE! SING! 生きて愛して歌うこと』(15)にも出演したが、その経験を踏まえた上で「いろんな縁があって、改めて復興10周年の作品である『おかえりモネ』に出させていただくことに、僕としては勝手にすごく縁を感じさせていただきました」と述懐した。