お笑いコンビ・千原兄弟の千原ジュニアが20日、公式YouTubeチャンネル『千原ジュニアYouTube』に出演。動画「もう一つのM-1グランプリ ~三浦-1GP開催!~」内で、俳優の三浦誠己にまつわるエピソードを明かした。

千原ジュニア

現在は俳優として活躍する三浦だが、芸能界入りは吉本のお笑い養成所であるNSCに入学したことがきっかけで、ジュニアとはもともとお笑い芸人の先輩・後輩という関係性。周りからは「“ジュニアの弟子”」として見られるほど、一緒の時間を過ごしていたという。しかし俳優転身後はジュニアと会う頻度も少なくなり、そのペースは1、2年に1回ほどになったそうだ。

するとその間に、ヒリヒリとした関係でお互いに付き合っていた芸人界隈の雰囲気は「みんなで楽しく仲良くという空気」に徐々に変化していく。そして、ジュニアもそれに順応していったのだが、芸人仲間と会う頻度が減っていた三浦だけは当時のまま。ジュニアいわく「冷凍保存された状態」のため、数年に1回、芸人界隈に現れると「時代錯誤が甚だしいというか、今そんなこと言ってるやつおらんって状況になる」という。

そんな状態のなか、後輩芸人の“てつみち”らがジュニアの誕生日会を開催。三浦も仕事の合間に駆けつけ参加していた。そのお会計をする際、てつみちが少しもたついてしまったものの、無事に会計を済まし店を出ると、三浦が「なんで(ジュニアが帰るための)タクシー呼んでないんじゃー!」と激怒。そして、自らが捕まえたタクシーにジュニアを乗せながら、てつみちの「仕切りの悪さ」を厳しく注意していたという。

その翌日、ジュニアと食事をしたてつみちは「なんであんなキレられなきゃいけないんですか」「俺、マジであの人無理ですわ」と納得いかない様子で、愚痴をこぼしていたそうだ。すると翌々日、てつみちの電話番号を誰かから聞いた三浦から「お前どこにおんねん?」との電話があり、てつみちがアルバイトをするラーメン屋に来ることに。再び怒られることを覚悟していたのだが、三浦はてつみちオススメのラーメンをすすりながら「てつみち、昨日は悪かったな」と謝罪。「兄さんの前やったら、あの頃の三浦誠己に戻ってしまうねん」と目を潤ませながら反省していたのだという。てつみちはまた怒られると思っていただけに、そのギャップに感動。「三浦さん……好き」と、完全に心を鷲づかにされてしまう。

そして「兄さんのこと頼むわな」と言い置き、店を後にする三浦。感極まったてつみちは店を飛び出し、「三浦さん!」と呼び止めるも、何を言っていいのかとっさに浮かばず、「ラーメン……どうでしたか?」と聞くと、爪楊枝をくわえながらゆっくりと振り向いた三浦が「また、来るわ」と言ったという。