番組では、モモさんが常連客を増やすためにSNSでの発信を努力し、フォロワー総数40万人を超えたものの、注目を集めるほど「キモい」「死ね」などの誹謗中傷も増え、精神的に追い詰められてしまうシーンが登場する。
これについて、小芝は「“有名税”という言い方もありますが、人を叩くのに『有名で人前に出ているのだから仕方ないでしょ』という考えは、悲しいなと思います。キラキラした世界だけど、見えないところでレッスンとか自分の中で努力の積み重ねもして、夢を見て頑張っているのに、(誹謗中傷で)諦めちゃう子もいるだろうし。顔が見えないからと言って、やっていることは人の人生を大きく変えてしまうこと、“人の心を殺す行為”だということが、もっと伝わったらいいなと思いました」と訴える。
以前は、自身もエゴサーチをする機会が多かったそうだが、「お芝居は役でやっているものなのに、SNSの声を気にして『ちょっと抑えてみよう』となるのは違うなと思って、役に関することは見ないようにしたりして、エゴサはだいぶ減らしました(笑)。それに、自分のモチベーションによって、『嫌い』という言葉にも『ふん!』ってはね除けられるときもあれば、『私、ダメなんだ…』って重く受け止めちゃうときもあるから、『今見たら良くないな』と思ったときは控えるようになりましたね」とのこと。
一方で、「モモさんもそうだと思うんですが、応援してくれる方のほうがずっと多いですから」と強調した上で、「ファンの方にお手紙で『嫌なことを書く人よりも、こっちは何倍も好きな気持ちで伝えているから、ファンたちの言葉をもっと信じてほしい』というメッセージを頂いたことがあります。これは、今回番組に登場されたお2人にも伝えたいですね」と願った。
■上京から10年「やっぱりこの仕事が好き」
改めて、今回の見どころを聞くと、「20歳の女の子2人が地元を離れて、憧れていたキラキラした世界に飛び込み、楽しいことばかりじゃないけどそれも乗り越えて、夢をつかもうとしている姿を応援していただけたら、うれしいなと思います」とアピール。
自身も、今年で上京から10年という節目を迎えるが、「私もお2人みたいに良いことだけじゃなくて、すごくしんどいこともあったし、『何で?』って思うこともたくさんあったのですが、やっぱりこの仕事が好きなので、今後もその気持ちを忘れずに、楽しんでできたらいいなと思います」と、さらなる飛躍に意欲を示した。
●小芝風花
1997年生まれ、大阪府出身。2011年「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得し、12年にドラマ『息もできない夏』(フジテレビ)で女優デビュー。初主演映画『魔女の宅急便』(14年)での演技が評価され、第57回ブルーリボン賞・新人賞を受賞。そのほか、『あさが来た』『トクサツガガガ』(NHK)、『べしゃり暮らし』『妖怪シェアハウス』『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』(テレビ朝日)、『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ)などのドラマ、映画、舞台に出演。今後の出演作品は、6月26日スタートの特撮ドラマ『超速パラヒーローガンディーン』(NHK)、7月スタートのSexy Zone・中島健人とのW主演ドラマ『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジ系)。