俳優の玉木宏が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『桜の塔』(毎週木曜21:00~)が、きょう15日からスタート。吉田鋼太郎・椎名桔平・光石研が派閥争いにより大失態を招いてしまう。

  • 左から玉木宏、椎名桔平=テレビ朝日提供

『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(19年、日本テレビ)で東京ドラマアウォードグランプリなど数々の賞を総なめにした脚本家・武藤将吾氏脚本のオリジナル作。刑事ドラマだが、王道の犯人VS警察ではなく、警視総監を目指して巻き起こる組織内のパワーゲームに焦点を当てた人間ドラマを描く。

玉木が演じるのは、幼少期のある出来事がきっかけで警視総監を目指すようになった警視庁捜査共助課の理事官・上條漣。出世のためには汚い仕事もためらうことなく遂行する、ダーティーな役どころだ。

第1話では、一般市民を人質に取った銀行立てこもり強盗事件が発生。警視庁刑事部捜査一課の主任・水樹爽(広末涼子)は部下の富樫遊馬(岡田健史)らを率い、事件現場を包囲する。

出動要請を受けた警視庁内の3大派閥「東大派」「薩摩派」「外様派」をそれぞれ率いる警務部長・吉永晴樹(光石)、警備部長・権藤秀夫(吉田)、そして刑事部長・千堂大善(椎名)。警視総監の座を狙って火花を散らし、派閥争いをするスリートップは“それぞれの思惑を優先した話し合い”が決裂したことで、犯人を取り逃がすという大失態を招いてしまう。

そんな中、ずば抜けたプロファイリング能力を誇る漣は、現場の刑事たちが見抜けなかった「犯人特定の手がかり」を提示。千堂は、ある事情から自らの娘・優愛(仲里依紗)の婚約者で、捜査の陣頭指揮をとっていた捜査共助課課長・佐久間義孝(少路勇介)を外し、漣を代理として引き上げる。

一方、刑事の勘で蒲生兼人(森崎ウィン)を犯人だと推測する爽に、漣はとんでもない指示を出す。

暗躍する漣により、先が読めない展開尽くしの第1話。今後の物語を大きく左右する伏線が多数張られている。