JR四国は9日、土讃線の特急「南風」「しまんと」での定期運用を3月に終了した特急形気動車2000系(2000形・2200形・2100形の3両)を特別貸切運行する団体ツアー「Forever2000&2200」を4月12日に発売すると発表した。

  • 特急形気動車2000系で運行された特急「南風」

JR四国の特急形気動車2000系は、1989(平成元)年に世界初の制御付自然振子式気動車として2000系試作車(TSE)が登場。1990年に2000系量産車が登場して運転開始し、30年間にわたってJR四国の主力車両として活躍。土讃線経由の特急「南風」「しまんと」「あしずり」などで運転されてきた。2019年から後継車両となる2700系が運転を開始し、これにともない2000系の運用と車両数は徐々に減少。今年3月のダイヤ改正をもって特急「南風」「しまんと」の運用から撤退し、同時に2000形(非貫通先頭車 : Mc1)・2200形(中間車 : M)が定期運用から撤退した。2000形・2200形は年内の廃車が決まっている。

団体ツアー「Forever2000&2200」は、廃車が決まっている車両(2000形・2200形)に乗車できる最後の機会に。特急形気動車2000系による特別貸切運行を行うほか、出発日ごとに異なる記念乗車証・乗車記念品・特製掛け紙の弁当を用意する。

  • 2000系の先頭車は非貫通タイプ・貫通タイプの2種類あった

5月8日の「First」、5月9日の「Second」、5月15日の「Final」の3日間設定され、「First」と「Final」は高知駅から多度津駅まで往復、「Second」は高知駅から窪川駅・土佐山田駅で折り返し、高知駅に戻る行程となっている。「First」「Second」「Final」ともに、4月12日10時からワープ高知支店・JR四国ツアーにて販売され、旅行代金は普通車指定席プランが1万7,000円、グリーン車指定席プランが2万2,000円。四国各地から乗車できる追加プランも用意される。