子どもが小学生に上がるタイミングで、フルタイムで働き始める人も多いと思うのですが、手がかからなくなった分、小学生なりの問題も色々とあるようです。

我妻あかねさん(@akanewaga)が投稿したこちらのツイートをご覧ください。

私の場合、最もしんどかったのは小1の壁ではなく、小4の壁でした。
子どもが親の目を盗んで悪さをするようになりました。
通勤往復4時間弱、フルタイムで働いてたこともあり、子どもとも学校とも十分にコミュニケーションできず、泣きました。
いろんな皺寄せがここに出てきた、と思いました。
(@akanewagaより引用)

小学4年生ともなると、心も体も大きく成長する時期であると同時に、良くも悪くも、さまざまな知識や知恵が身に付く頃。

学童に行かなくなったり、嘘をつくようになったり、何かあった時のためにと持たせたお金やスマホが、悪さをするきっかけになってしまったり……確かに難しい時期かもしれませんね。

この投稿に、「あー、分かる」「まさに手は離せるけど目が離せなくなるというか」「子育ては壁だらけだな」という共感の声や、「働き方考えないといけないかなぁ」「選択が必要なタイミングなのだと感じました」と、働き方を見直そうとする人も目立ちました。

また、まさに"小4の壁"にぶち当たったという体験談も多数寄せられていました。その一部をご紹介します。

小4の壁エピソード

・今まさに小4の息子に毎日手を焼いています。何度言っても同じ事や悪さを繰り返し続けるさまに、もう正直どうしていいのかわからず私も泣きながら息子に真剣に話をする毎日です。

・うちも小4の壁があった。というかまさにそう。もう少し成長したら付かないだろう浅はかな嘘をつくように。今年はコロナ禍+育休で自宅にいてこれだから、フルタイムで時間的に離れていたら更にしんどかったと思う。小1はまだ学童に守ってもらえていた。

・めちゃくちゃわかる。うちは悪さと言うよりは登校しぶりからの不登校だったけど、仕事辞めて正解だった。収入は激減したけど気持ちのゆとりがかなり増えた。

・私もフルタイムで働いてて娘に目が届かないことが多くて悩んだ。色んな知恵がついて、悪気なくペロリと嘘をついてたのもこの頃。シンママだし働かないわけにはいかなかったけど、色々大変だった…。


幾つになっても、育児の悩みは尽きないようですね。ツイ主の我妻さんは、当時を振り返ってこうツイートされています。

つらい時期でしたが、今振り返ると、働き方を見直す大事なターニングポイントになりました。
子どものためだけじゃなく、朝から夕方までという大きなブロックで拘束される労働契約が、自分の幸せにつながるのか?よく考えました。
結果、無謀にも会社員を辞めてみる、というトライにつながりました。
(@akanewagaより引用)

我妻さんは、この時期の子どもたちの変化に寄り添うため、正社員を辞めて、フリーランスのコミュニティに属しながら独立して働く、という選択肢を選ばれています。そして、当時から5年たった今は……?

小4の壁から5年経過しました。
未だに正解はわからない(あのまま会社員だったら生活はもっとラクだったかも!とかw)けれど、
少なくとも私の幸福度は上がりました。
自分で選んだ、ということが大きいと思います。
(@akanewagaより引用)

我妻さんにインタビューしてみました。

ツイ主さんに聞いてみた

―― この投稿で一番お伝えになられたいことは何ですか?

我妻さん:家庭によってその時期も必要な時間も違うけれど、物理的に子どもに寄り添うことが必要なタイミングがあるということと、それは大変ではあるけれど、親子関係や働き方をチューニングする好機とすることもできる、ということ。それから、今はまだ働き方の選択肢はそれに十分とはいえない社会だけど、私みたいに、会社員じゃない働き方(フリーランスでチームを組んで働いています)もあるよ、ということを知ってもらえれば、と思いました。

―― これから小4の壁を迎えられる親御さんたちに対して、どんなメッセージを届けられたいですか?

我妻さん:お子さんによっても全然違うから、必要以上に怖がらないでほしいな、と思います。あと、主にお母さんへのメッセージになると思いますが、働き続けたい気持ちがあるのであれば、諦めないで欲しいです。

―― 今回の投稿に大きな反響が寄せられていますが、率直な感想などありましたらお聞かせください。

我妻さん:ワーキングマザー生活も終盤にさしかかって、 なにか自分の経験で、ワーママ・ワーパパにシェアできることは?って考えるなかで、ふとつぶやいてみたものに、 思いがけずたくさんの反応をいただいて、ものごく驚きました。 小4の壁からもう6年経過しているのに、いまだに、親として子どもに寄り添うことと働くことの両立が、当り前にできる社会にはなっていないんだな、と実感しました。

私自身が15年前に出産してから強く思っているのは、大人の働き方に子どもが合わせるのでは無く、大人の社会が子どもの成長に合わせながら、働き続けられる社会になってほしいということです。

そのための1つの実験として、ナラティブベースというフリーランスのチームで自分たちの仕事を作り、働き続けています。フリーランスも含め、もっともっと働き方の選択肢が多く、柔軟な社会にしていきたいです。


いかがでしたか? 手のかかる幼児期を終えた後に待っている、小学生ならではの壁。その壁にぶち当たった時、子どもとどう向き合うべきか、考えさせられる投稿でした。