世は空前の副業ブーム。物販やライティングなどの実働系副業と同様に、人気が高まっているのが「資産運用」だ。株、FX、不動産など、その種類はさまざまだが、それぞれの投資はどのような人に向いているのだろうか? サラリーマンが副業として投資に取り組むにあたって大事なことは??

今回は月に50回本以上の副業講座を展開する、副業アカデミー代表の小林昌裕氏に聞いてみた。

  • サラリーマンが副業としてする資産運用は何がおすすめ?

資産運用の中でも今人気の副業は?

本業と両立した副業・複業で収入を増やす方法を学べる副業アカデミー。その講座は労働の報酬を得る実働系の副業と、資産運用・投資系の副業の大きく2つに分かれ、資産運用にまつわる講座として「株式投資」「FX」「CFD」「投資信託」「不動産投資」「仮想通貨」の6種類を用意する。

「実働系の副業もやれば確実に稼げるリスクの低さが魅力ですごく人気ですが、投資を検討したいという方も同じくらいいます。資産運用系の中でも特に国内の上場企業に投資する株式投資が一番人気。その次に人気なのがFX・外国為替トレードで、仮想通貨の講座もビットコイン価格が上がった関係で生徒さんの数が顕著に増えました。S&P500や日経225、金(ゴールド)など投資対象が選べる差金決済取引『CFD』も、少し流行ってきています」

投資信託の講座も人気らしく、結婚や出産、離婚など将来のお金について考えるようなターニングポイントを迎えた人が、これらの講座を受講するケースが多いそうだ。

資産運用に向く人向かない人

さまざまな副業がある中で、資産運用に向くのはどんな人だろうか?

「百発百中で成功する投資はないので、予めリスクを想定しながら淡々と取り組むことが投資では大切。損失が出て心配になるフェーズが資産運用には付き物ですが、目先の数字に一喜一憂せず、長期的な視点で判断できる人は結果を出しやすい印象です。コロナショックが典型的で、投資信託でも暴落した際に積み立て続けた人は、その時に安く仕込めたので、いま大きな含み益が出ています」

資産運用に向いていないと感じる人は、実働系の副業にチャレンジしてみてもいいのかもしれない。

そして、向いていると感じる人は、余剰資金やライフスタイルによっても、おすすめの資産運用が違うそうだ。

「FX・CFDは10~30万円、株式投資は大企業の銘柄を買うと数十万円を超えてしまうので、できれば100万円、少なくとも50万円は余剰資金として用意できる状態であることが理想です。不動産投資はいま融資が非常に厳しく、1棟5,000万円のアパートでも頭金1割だと500万円くらい必要なので、普通の会社員の方が最初に行う投資としては難しい。他の投資などで資金ができたら検討するといいでしょう」

「株式投資は平日9時~15時で株価が動くので、14時半から15時の最後30分にトイレ休憩などでスマホを見られる人にはおすすめしやすい。その時間帯にスマホを全く触れないという方は、株式投資じゃなくてもいいと思いますよ」

FXやCFD、仮想通貨は為替が原則24時間動いており、時間帯に関係なく投資が可能なのだという。