JR四国、JR西日本、京都鉄道博物館は8日、JR西日本の営業線とつながっている引込線を活用し、徳島線を運行する「藍よしのがわトロッコ」(キクハ32-501・キハ185-20)を京都鉄道博物館で2月20日から特別展示すると発表した。

  • 「藍よしのがわトロッコ」イメージ(提供元 : 京都鉄道博物館)

「藍よしのがわトロッコ」は、吉野川が育んだ「阿波藍」、藍で富を築いた藍商人により花開いた「阿波おどり」をはじめとする徳島の文化や沿線の歴史、地元の食と地酒を吉野川に吹き抜ける風とともに体感できるトロッコ列車。京都鉄道博物館において、JR四国所属の車両の展示は「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」「志国高知 幕末維新号」に続いて3回目となる。

「藍よしのがわトロッコ」の特別展示は2月20日から3月16日まで(休館日を除く)、本館1階「車両のしくみ / 車両工場」エリアにて実施。入線は2月19日の開館時間中に行われ、入線セレモニーは実施されない。特別展示に伴う関連イベントとして、「藍よしのがわトロッコ」車外ステップからの車内見学をはじめ、徳島県による物産展、徳島県観光情報の紹介などを予定している。

車内見学は展示期間中の営業時間内に実施され、車外に設置したステップから、「藍よしのがわトロッコ」の車内(キクハ32-501)を見学できる。ステップを設置した反対側の車外に沿線の風景を再現したパネルを設け、車内には徳島県美馬市木屋平(こやだいら)地域で作られた案山子(かかし)が乗車する。車内に立ち入ることはできないが、記念撮影は可能とのこと。

展示期間中の営業時間内に、「藍よしのがわトロッコ」が走行する徳島線の沿線を中心にポスターやパンフレットなどで徳島県の魅力を紹介。2月20・21日と3月14日の11~16時に物産展が開催され、徳島県による物産展のほか、JR四国によるグッズ販売も行われる。