2021年1月8日、沖縄県うるま市にて、「勝連城フェス2021」が行われた。このイベントは、世界遺産・勝連城跡を中心にうるま市の魅力を全国の人に知ってもらおうと、観光事業者などを招いてクローズドな実証事業として行われたもの。プレス向けツアーも実施されたので、終日参加してうるま市の魅力をたっぷり体感してきた。

  • 城壁を背に行われた総勢100名以上による歌と踊りは圧巻の迫力!

沖縄県本島中部、東海岸に位置するうるま市は、沖縄県第3の都市。勝連城跡のほか、琉球最古の「エイサー」や迫力満点の「闘牛」、爽快なエメラルドブルーの海を渡る「海中道路」や、海・山のアクティビティを楽しむことができる観光都市だ。

  • 2000年に世界遺産に登録された勝連城跡

この日は、勝連城跡を舞台に歌、演劇、グルメ等でうるま市の魅力を伝えてくれるという。那覇空港から約1時間ほど、プレスツアーのバスで「勝連城フェス2021」のメイン会場となる勝連城跡に向かう前に、まずは近くの「かね食堂 与那城店」で腹ごしらえ。ゴーヤチャンプルーなどが乗った定食にソーキそばまでついてきて、めちゃくちゃ大ボリューム。お腹いっぱいで会場へ向かった。

  • 道中に食堂で食べたソーキそばは優しい味で美味しかった

HYのうるま市観光大使委嘱式&ミニライブ

イベントは14時より勝連城跡付近の文化観光施設内に整備中のホールにて、うるま市出身の4人組ロックバンドHYのうるま市観光大使委嘱式&ミニライブからスタートした。

  • うるま市観光大使に就任したHYのメンバーと上間秀二副市長

冒頭、登壇した上間秀二副市長は、「コロナ禍が収束し安心して観光が楽しめるようになった際には、勝連城跡、海中道路など魅力が詰まったうるま市を心ゆくまでご堪能いただけるよう、魅力向上に努めます」と挨拶。上間副市長から委嘱状を手渡されたメンバーたちは、「勝連城跡によく登ってますが、360°見渡せる景色は自信につながる。うるま市でを生まれた音楽をもっと届けていきたいと思う素敵な場所」(新里英之/リーダー.Vo.Gt)、「僕らが観光大使になったからには、今の倍、観光客を増やせるようにしたい」(許田信介/Ba)「お子さんから年配の方まで何万人も人が集まるうるま市のエイサー祭りを県内外にどんどんアピールしていきたい」(名嘉俊/Dr.Rap)「うるま市は見ても楽しい、遊んでも楽しい、ごはんも美味しい、住んでも素晴らしい、魅力的な市。これを機会に世界中、日本全国いろんなところでうるま市の良さをどんどん知ってもらおうと思う」(仲宗根泉/Vo.Key)と、それぞれにうるま市への思い、観光大使としての意気込みをコメント。

  • HYの熱いライブはめちゃくちゃ盛り上がった!

委嘱式の後は、「琉球國祭り太鼓」の人々を加えてライブを披露。「帰る場所」「ココロホシゾラ」「ホワイトビーチ」の3曲を演奏した。卓越した演奏と心に沁みる歌声、迫力のある太鼓と掛け声による熱く素晴らしいライブだった。

  • 「琉球國祭り太鼓」を加えた演奏は大迫力だった

文化観光施設見学

委嘱式の会場となった文化観光施設は、勝連城跡周辺環境整備のひとつとして建設が進んでおり、勝連城跡、勝連城跡公園を含めた3施設の連動で、周辺一帯の観光客誘致力の強化と滞在時間の延長を図っていくという。

展示施設は常設展示室・企画展示室・ライブシアターに分かれており、勝連城跡を中心としたうるま市の歴史・文化について楽しみながら学び、体験することができる。勝連城跡の最後の按司(あじ)・阿麻和利(あまわり)の物語を躍動感ある演技で伝えるパフォーマンスガイドを配置した体験型ガイダンス等もあり、勝連城跡についての予備知識をここで得てから勝連城跡に向かうとより一層の理解ができ、観光を楽しめそうだ。

また、うるま市ならではの特産品を使ったお土産、工芸品を扱うショップ、レストラン、多様なイベントを開催できる空間も設置が予定されている。さらに、隣接する勝連城跡公園では、コンサート、演劇、飲食イベント等が開催可能な整備を進めているということで、将来的に大規模な催しの会場として期待ができそうだ。