「『現代用語の基礎知識』選 2020ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が1日、都内で行われ、選考委員の漫画家・やくみつる氏が、ぼる塾の「まぁねぇ~」がトップテンを逃したことを惜しんだ。

やくみつる氏

年間大賞は「3密」。トップテンには、「愛の不時着」「あつ森(あつまれ どうぶつの森)」「アベノマスク」「アマビエ」「オンライン◯◯」「鬼滅の刃」「GoToキャンペーン」「ソロキャンプ」「フワちゃん」が選ばれた。

やく氏は「ぼる塾はせっかく私が(ノミネートに)ねじ込んだのに、うちであんなに流行った『まぁねぇ~』は何だったんだろう」と無念の様子。

「(ノミネート)30語が発表されたときにネットの反応を見ると『聞いたことがない』とかいう輩が結構いまして、何を言ってるんだと。このコロナで困窮してるときにあおりを食ったお笑いの方々。懸命にテレビ等で映像的な技術を駆使したり距離をとったりして、お笑いの方が頑張っておられて、いつにも増してお世話になっていたというか、沁みたというか。そういう年ではなかったのかなと」と、コロナ禍で笑いを届けてくれた芸人たちに感謝しながら、「その中にあって、ぼる塾は私の心の糧であって、(表彰式に)お招きできなくて誠に残念でございます。引き続き頑張って頂きとう存じます」とエールを送った。

表彰式には、「ソロキャンプ」のヒロシ、「フワちゃん」のフワちゃんらが出席。「3密」の小池百合子東京都知事はリモートで登場した。

ノミネート30語は、以下のとおり(50音順)。

「愛の不時着/第4次韓流ブーム」「新しい生活様式/ニューノーマル」「あつ森」「アベノマスク」「アマビエ」「ウーバーイーツ」「AI超え」「エッセンシャルワーカー」「おうち時間/ステイホーム」「オンライン○○」「顔芸/恩返し」「カゴパク」「鬼滅の刃」「クラスター」「香水」「GoToキャンペーン」「3密(三つの密)」「自粛警察」「Zoom映え」「総合的、俯瞰的」「ソーシャルディスタンス」「ソロキャンプ」「テレワーク/ワーケーション」「時を戻そう(ぺこぱ)」「NiziU(ニジュー)」「濃厚接触者」「BLM(BlackLivesMatter)運動」「PCR検査」「フワちゃん」「まぁねぇ~(ぼる塾)」

今年の選考委員は、姜尚中氏(東京大学名誉教授)、金田一秀穂氏(杏林大学教授)、辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)、俵万智氏(歌人)、室井滋氏(女優・エッセイスト)、やくみつる氏(漫画家)、大塚陽子氏(『現代用語の基礎知識』編集長)の7人。