フジテレビの動画配信サービス・FODのドラマ『時をかけるバンド』(毎週水曜12:00最新話配信)で、自称「未来から来た音楽プロデューサー」亮を演じている俳優の三浦翔平。今年上半期の話題作となった『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日)から連続での音楽プロデューサー役となるが、どのように今回の役に臨んでいるのか――。

  • 『時をかけるバンド』主演の三浦翔平 撮影:蔦野裕

    『時をかけるバンド』主演の三浦翔平 撮影:蔦野裕

■謎の音楽プロデューサー・亮の正体は?

――女性アーティストをプロデュースする音楽プロデューサーという役柄が前作と共通していますが、本作の亮はどんな人物なのでしょうか?

『M 愛すべき人がいて』のマサは、原作のリアルな題材に沿う形で演じたのですが、亮は音楽プロデューサーとしてガールズバンド「ちゃあはん」をデビューさせること以外に、実は隠された目的を持っているので、また違ったプロデューサー像になっています。

また、本作では音楽プロデューサーとしてバンド指導をするシーンがあるので、「ピッチ」や「ドラムの奥行き」などの専門用語が出てきます。その都度、プロデューサーや監督、僕の周りに音楽関係者がいるので、言葉の意味を確認して、理解してから撮影に臨むようにしていました。

――亮はかなりミステリアスな人物ですが、三浦さんはどう捉えているのでしょうか?

台本を読んで感じたのは、亮はすごくピュアな人物だということです。物語の序盤では、亮は自分の本心を悟られないように振る舞っています。ところが、物語が進む中で思わぬところで核心を突かれて、本音がポロっと出てしまったりするんです。そういうかわいいところがあるんだなと思いますね。

  • (C)フジテレビ

■長井短の演技が面白すぎる

――ガールズバンド「ちゃあはん」のメンバーを演じる、白石聖さん(22)、大原優乃さん(20)、長井短さん(26)との、撮影現場での雰囲気はいかがですか?

最初は、若い女子たちの中に30(歳)過ぎの僕が入っていくのは難しいかなと思ったのですが、一生懸命お菓子を差し入れしてコミュニケーションをとりました(笑)。初めの頃は3人も戸惑いがあったと思うんですが、ドラマの前半は亮が明るく弾けるシーンが多かったこともあって、最初から現場のいい空気感が作れたと思います。

女子3名のコミカルな掛け合いが見どころのひとつなのですが、長井短さんの演技が面白すぎるんです(笑)。「そうくるか!」と思わされました。それに応じるように、白石さん、大原さんの2人が素晴らしい相乗効果を生み出していると思います。

  • (左から)長井短、三浦翔平、白石聖、大原優乃 (C)フジテレビ

――ガールズバンドがデビューを目指す青春群像劇としての見どころは?

第4話が一番青春のキラキラ感が出ている回なので、ぜひ見ていただきたいです。ちゃあはんのPVを撮影するために僕が制服を着るシーンがあるんですが、すごく懐かしくて、楽しくて、恥ずかしくて、切ない気持ちになりました(笑)。僕が一番恥ずかしい思いをして撮影した回でもあります。