小田急電鉄は10日、改良工事を2018年11月から実施している参宮橋駅に関して、2020年10月の全体竣工に先駆け、交通系ICカード専用の新たな改札口「東口改札口」を9月19日始発から供用開始すると発表した。

  • 参宮橋駅の東口改札口(工事中の様子)

参宮橋駅は1927年の開業以来、上りホームに隣接した改札口のみ有していたが、明治神宮への参拝や国立オリンピック記念青少年総合センターへ向かう利用者が多いことから、駅の東側へのアクセスを向上するため、新改札口を設置する。

新たに設置される東口改札口は、天井や壁面に「東京の木 多摩産材」をふんだんに使用し、木のぬくもりを感じられる明るい仕上がりが特徴。上下ホームから階段・エレベーターでつながる跨線橋上に位置し、誰でも便利に利用できる。

東口改札口では、交通系ICカード専用改札口が3通路設けられ、駅係員は不在だが、インターフォンにより西口の駅係員との通話が可能。券売機や精算機は設置されない。

参宮橋駅では、「木と緑に溶け込む『杜』の玄関口」をコンセプトに、駅周辺の環境との共生を図りながら、木の温かみが感じられ、地域住民や利用者に愛され親しまれる駅をめざし、改良工事を進めている。トイレの全面リニューアルなどはすでに完了しており、新改札口の設置とともに利便性・快適性が向上する。