ソニー損害保険は9月1日、「災害リスクと火災保険に関する意識調査」の結果を発表した。調査は8月14日～17日、30〜60代の持家家庭で火災保険の加入検討に関わった男女1,087名(全国各ブロック100名ずつ、沖縄ブロックのみ87名)を対象にインターネットで行われた。
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居住エリアの自然災害(水災・地震)リスクと補償内容のミスマッチ度
はじめに、現在加入している火災保険の加入経路を聞いたところ、約6割(55.9%)が不動産会社・代理店等からの提案によって加入しており、うち約4割(40.5%)が不動産会社経由であることが判明。また、加入の際にどの程度検討したのか聞くと、実に9割(86.1%)近くの人が深く検討せずに加入しており、補償内容を完全に把握している人は約1割(13.8%)にとどまった。
そこで、加入している火災保険の補償範囲と居住エリアの自然災害(水災・地震)リスクを「国土交通省わがまちハザードマップ」等をもとに聞き、照合したところ、約7割(67.2%)もの家庭で災害リスクと補償内容のミスマッチが生じていることが明らかに。
災害リスクがあるにもかかわらず補償をつけていない“補償不足”の項目がある家庭は全体の37.1%、災害リスクが低いにもかかわらず補償をつけている“補償過剰”の項目がある家庭は全体の36.4%となった。
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ブロック別の防災意識と火災保険のマッチ度
続いて、全国を11のブロック(北海道・東北・関東・北陸・甲信越・東海・近畿・中国・四国・九州・沖縄)にわけて、それぞれのブロック別の防災意識と火災保険のマッチ度を調査した。
その結果、ブロック別の災害リスクと火災保険の補償内容のミスマッチ度に関しては、「九州地方」(ミスマッチ度76%)がワースト1位に。次いで「近畿地方」(同71%)、「沖縄地方」(同70.1%)と続いた。
一方、ミスマッチ度が低いブロックは、1位「中国地方」(同59%)、2位「東海地方」(同62%)、3位「四国地方」(同65%)という結果に。
また、日常の防災意識や行動をチェックする7項目の実践度からブロック別の防災意識をチェックしたところ、最も防災意識が高いのは「東海地方」、次いで「四国地方」「中国地方」となったことから、防災意識の高い地方では災害リスクと火災保険のミスマッチ度も低い結果となった。
最後に、「自然災害の増加によって、火災保険への意識は変化しましたか？」と質問したところ、半数以上(52.4%)が「変化があった」と回答。特に、地震(56.5%)や水災(40.4%)の補償が充実した火災保険を選択したいという声が多く見受けられた。
