オレンジページくらし予報は8月17日、「防災時の食料備蓄」に関する調査結果を発表した。調査は5月20日~25日、オレンジページメンバーズの20歳以上の女性1,702名を対象にインターネットで行われた。

  • ローリングストックの認知度と自己採点

    ローリングストックの認知度と自己採点

はじめに、日常生活の中に食料備蓄を取り入れる考え方「ローリングストック」について、その認知度を調べたところ、「知っていて、言葉の意味も説明できる」という人は27.0%、「なんとなく知っている」が19.7%となり、半数以上が「意味までは知らない」ことがわかった。

また、災害時を意識した自身の食品ストックを100点満点で採点してもらったところ、平均42.0点と低い結果に。自由回答を分析すると、必要なストック量がわからないことに不安を抱いている人が多いよう。

そこで、一般的に必要とされている「家族の人数×3日分の食料備蓄があるか」と聞いたところ、53.0%が「足りていない」と回答。また、「飲料水のストックは、1人につき1日何リットル必要だと思うか」という質問では、適正量の3リットルと回答した人は26.4%にとどまり、「1日2リットル以下」(55.4%)や「1日1リットル」(8.6%)など、6割超が水のストック不足であることがわかった。

  • ストック率の高い食品/健康を維持するためにストックしている飲食物

    ストック率の高い食品/健康を維持するためにストックしている飲食物

次に、災害時を意識して食品を備蓄している人を対象に、「災害時に使えることも考えて、ご自宅にストックしている食品」を教えてもらったところ、保存性が高くすぐに食べられる「缶詰類」(84.0%)がトップに。定番のツナ缶や魚缶、フルーツの缶詰のほか、シチューやパンの缶詰も備蓄している人が多いことが判明。また、3位に「乾麺」(73.1%)、5位に「インスタントラーメン」(69.7%)がランクインするなど、お腹を満たす炭水化物のストック率が高いことがわかった。

また、「健康を維持するため」の飲食物で、災害時に使えることを考えてストックしているものを聞くと、1位「野菜ジュース」(26.1%)、2位「ビタミン剤・サプリメント」(21.7%)、3位「栄養補助食品」(21.1%)となった。