歌舞伎俳優の市川海老蔵が、30日に20分拡大で放送されるテレビ朝日系ドラマ『BG~身辺警護人~』(毎週木曜21:00~)の最終話に、本人役で出演する。

  • 左から木村拓哉、市川海老蔵 -テレビ朝日提供

前シリーズの最終話にはロックスター・矢沢永吉が本人役で登場したが、今回は海老蔵が登場。主演の木村拓哉とは、TBS系ドラマ『MR.BRAIN』(09年)、映画『無限の住人』(17年)に続いて、3度目の共演となる。

普段から親交のある木村と海老蔵。木村は「海老蔵さんも以前から視聴者として『BG』を受け取ってくれていたらしく、新シリーズがオンエアされたタイミングで、彼の方から『ゲストに呼ばれなかったのが、ちょっと残念です』と連絡が来たので、僕も『そんなことを言ってくれて、ありがとう』と返信していたんです。その後、プロデューサー陣から最終回の警護対象者は海老蔵さんだと聞いて、『マッチしたなぁ!』と。うれしかったです」と語る。

一方の海老蔵も「出演オファーが舞い込んだときは驚きました。私で大丈夫なのか…と。実際、撮影に参加させていただいたら、皆さんのチームワークは素晴らしいですし、とても温かい現場だと思いました…! 短時間の撮影ではありましたけど、主要メンバーの皆さんとも全員お話させていただき、すごく楽しかったです」と振り返った。

海老蔵が出演するのは、島崎章(木村)らボディーガードに警護されながら、とある賞の授賞式会場へ向かうシーン。リハーサルでは報道陣が取り囲むレッドカーペットの上を足早に歩いた海老蔵だったが、本番では報道陣をバックにスマホで自撮り撮影をした。

これについて、木村は「彼らしいアクションが1つあると面白いなぁと思って! 撮影合間に『市川海老蔵役なんだから、SNSにアップする写真とか撮っちゃえばいいじゃん!』と提案したら、彼もイタズラ好きだから、実際にやってくれたんですよ」と笑顔で明かしていた。

木村と海老蔵のコメントは以下の通り。

■木村拓哉
海老蔵さんも以前から視聴者として『BG』を受け取ってくれていたらしく、新シリーズがオンエアされたタイミングで、彼の方から「ゲストに呼ばれなかったのが、ちょっと残念です」と連絡が来たので、僕も「そんなことを言ってくれて、ありがとう」と返信していたんです。その後、プロデューサー陣から最終回の警護対象者は海老蔵さんだと聞いて、「マッチしたなぁ!」と。撮影当日も「今日はよろしくね」と連絡したら、「本当に呼んでくれて、ありがとうございます」と言ってくれて、僕もうれしかったです。しかも、今回は紋付袴まで着て、普通なら躊躇するかもしれない“本人役”で出演してくれたので、ホストとしてはちゃんと出迎えたいな、と思いました。

撮影では最初、海老蔵さんがサッと報道陣の間を通り抜けたんです。ただ、それではレッドカーペットを歩く時間がすごく短くなるし、彼らしいアクションが1つあると面白いなぁと思って! 撮影合間に「市川海老蔵役なんだから、SNSにアップする写真とか撮っちゃえばいいじゃん!」と提案したら、彼もイタズラ好きだから「じゃ、本番だけやってみますわ」と言って、実際にやってくれたんですよ(笑)。本番を撮り終わった瞬間は、2人でこっそり目を合わせてOKサインを出し合いました。彼らしいカジュアルさも顔をのぞかせるシーンができて、僕も微笑ましい気持ちになりました。

海老蔵さんはとにかく真面目! もちろん、日本の伝統芸能を継承しているという立場もありますけど、時代劇でも現代劇でも“役を演じること”に対して真剣なんです。それは覚悟と責任感があるからこそだと思うし、そういう“本気の人”と一緒に現場に立っていると、僕も刺激を受けて楽しいんです。そんな彼が今回は本人役というユーモアに付き合ってくれて、本当に感謝しています。

■市川海老蔵
最終回への出演オファーが舞い込んだときは驚きました。なにせ前シリーズの最終回のゲストは矢沢永吉さんでしたから、私で大丈夫なのか…と。また、木村さんとは過去に何回も作品でご一緒させていただいたので、お話もできると思うんですけど、ほかの方とは初共演だったので、そこもどうかなぁ…と、ちょっと心配していたんです。実際、撮影に参加させていただいたら、皆さんのチームワークは素晴らしいですし、とても温かい現場だと思いました…! 短時間の撮影ではありましたけど、主要メンバーの皆さんとも全員お話させていただき、すごく楽しかったです。木村さんとも、お互いにコロナ禍の中でどんな生活を送っていたか…など、かなりお話をさせていただきました。

ご一緒するたびに思うのですが、木村さんは役作りと申しますか…役に対する存在の仕方や距離感が独特なんですよね。今回も、ボディーガードの木村さんと直接お会いするのは初めてでしたけど、変わらない役へのスタンスを目の当たりにして、懐かしさを感じると同時に、うれしかったです!