松竹は7日、歌舞伎俳優の市川海老蔵が5月から7月まで東京・歌舞伎座で予定していた「十三代目市川團十郎白猿襲名披露」公演を、政府の緊急事態宣言を受け延期すると発表。海老蔵もブログで報告した。

市川海老蔵

同社は「これまで、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、3月から4月に予定されていた歌舞伎公演を中止し、営業再開に向けての準備を進めてまいりました。しかしながら、本日、政府の緊急事態宣言を受け、5月から7月までの3カ月間にわたり歌舞伎座で予定しておりました『十三代目市川團十郎白猿襲名披露』の公演延期を決定いたしましたので、お知らせいたします」と発表。「延期となりました公演日程につきましては、決定次第、改めてお知らせいたします」とした。

海老蔵もブログで、「なによりもお客様と役者や裏方スタッフ、歌舞伎に関わるすべての方、そして、その先にいらっしゃるすべての方々の健康と安全を考え、止むなく延期とさせていただきます」と報告し、「この先、感染がさらに拡大し日本の医療が崩壊するようなことが起こっては絶対にいけない。そのために私たちひとりひとりが自制し、忍耐強く、新型コロナウイルスに立ち向かうしかないと思っています」とコメント。「私は、また舞台に立つその日まで日々精進を続けてまいります」とつづり、「皆様もくれぐれもお体を大切にしていただいて そして近い将来、劇場でお会いする事を願っています」と呼びかけた。