きょう7日に放送される長谷川博己主演のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜20:00~)第21回「決戦!桶狭間」で、桶狭間の戦いが描かれる。放送を前に、織田信長役の染谷将太がコメントを寄せた。

  • 織田信長役の染谷将太

染谷は、「桶狭間の戦いは、長く対立してきた今川義元を自分の代で討ち取る、信長にとって、また一歩、“織田信長”に近づく戦いだと思っています」と言い、「徐々に戦いに情勢が近づく中で、ある種の自分が育った家族を失った信長は、悩みます。戦略はもちろんのこと、死や、帰蝶のこと。しかし、桶狭間という突破口を見出した時 、信長は自らが出向くことで、自分という存在をかけ、自らを試すように全てを捨てて出陣します」と説明。

「信長は、『今川を討ち取ってみんなを喜ばせたい』という思いで、そのためなら死ぬことも恐れません。そのピュアさが信長の強さでもありますが、同時に恐ろしさも感じました。戦に向かう興奮や、戦に生きる喜びと、信長のさまざまな感情が見え隠れする回になっていると思います」と語る。

そして、「『桶狭間の戦い』のシーンは、非常に過酷でした。雨上がりで土はぬかるみ、まともに立てない環境の中で必死に戦いました。キレキレな立ち回りにはなっていないと思いますが、1人の人間が命をかけ、ただ必死に戦う人間臭さを意識して演じました」と撮影を振り返り、「一人一人の覚悟が丁寧に描かれた桶狭間の戦いになっていると思います。戦いの後、光秀と信長が何を話すのかにも注目してご覧いただきたいです」と見どころを伝えた。

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