俳優の窪田正孝が主演を務めるNHK連続テレビ小説『エール』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)の第25回が1日に放送され、新型コロナウイルスによる肺炎で3月29日に亡くなった志村けんさんが、作曲家・小山田耕三役として初登場。放送後、志村さんが撮影時に語っていたコメントを、同局が発表した。

小山田耕三役の志村けんさん

志村さんが演じる小山田は、日本を代表する西洋音楽の作曲家。裕一のたぐいまれな作曲の才能に気づき、コロンブスレコードに専属作曲家として推薦するが、一方で、裕一の活躍が自分の地位を脅かすのではないかと恐れているという役どころだ。

ドラマ初出演となった志村さんは「コントとドラマで、そんなに大きな違いはないんだけど…、笑わせなくていいよね。コントは自分たちで考えて、ここはこうでと、ストーリーが全部わかってるから、あまり台本読まないんだけど、ドラマは脚本、演出があっての芝居だし、間違うと、みんなに迷惑かけちゃうから、役柄になってセリフをどう言おうとか家で台本読んだりしてますよ。だけど、いざ撮影になるとセリフとんじゃうの(笑)」と話していたという。

日本を代表する作曲家の役で緊張感のあるシーンが多く、志村さんはカットごとに監督に演技を確認し、話し合いながら撮影に臨んでいたが、「でも、ついつい何かしたくなっちゃう(笑)」と打ち明ける場面も。

また、「僕の出ているシーンは、困ったことにあまり笑いがないんですよ。俺、譜面も読めないのに、役柄はみんなが憧れる作曲家で、ちょっと意地悪っぽいところもある。いつもの志村けんらしくない、こんなこともやりますよってところを見てもらえれば、うれしいね」と意気込んでいた。

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