歌舞伎俳優の市川海老蔵が4日、都内で行われた第五回自主公演『ABKAI 2019~第一章FINAL~』の公開舞台稽古に、ジャニーズJr.内ユニット・Snow Manの宮舘涼太と阿部亮平らとともに参加した。

  • 「ABKAI 2019~第一章FINAL~『SANEMORI』」

    市川海老蔵 第五回自主公演「ABKAI 2019~第一章FINAL~『SANEMORI』」公開舞台稽古の模様

“現代のかぶき者”十一代目市川海老蔵が、“伝統の継承”と“新時代の歌舞伎の創造”を融合させた舞台を目指し、2013年夏、初めて自らが企画・製作を行った『ABKAI』。5回目、そして十一代目市川海老蔵として最後となる今回、以前より海老蔵が構想を温めていた「源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)」より、「実盛物語」を主軸に『SANEMORI』と題し、新たな歌舞伎の舞台を創り上げた。

若かりし日の実盛が駒王丸(源義仲)と光盛に出会い、将来、光盛に討たれることを予見させるというストーリーをもとに生まれ変わった『SANEMORI』。海老蔵は、源頼朝の霊、頼朝の弟・先生義賢、実盛の3役を演じる。義賢が大勢の敵に囲まれる場面では、襖も使ったダイナミックな立ち回りと最後の力を振り絞る迫真の演技を披露。また、実盛としては若き日から年老いた白髪姿まで演じ、馬に乗った堂々とした姿も見どころとなっている。なお、宮舘は源義仲、阿部は義仲の片腕・手塚太郎光盛を演じる。

海老蔵は「源平布引滝『実盛物語』が古典歌舞伎としてこれまで長く愛されてきた所以は、やはり物語の根底に流れる当時の日本人が持っていた信念や思いに多くの人が共感し感銘を受けてきてからではないかと思います。『SANEMORI』では、その伝統をより多くの人にお楽しみいただけるよう、私なりに企画・演出をさせていただきました」と、同作の魅力に言及。

そして、「Snow Manからご出演の宮舘さん、阿部さんには、歌舞伎の所作事など非常に熱心にお稽古いただき、これから約1カ月間共に舞台を作り上げるのがとても楽しみです」と宮舘と阿部に期待を寄せ、「市川海老蔵としては最後の『ABKAI』となりますので、ぜひ皆さまにはこの機会に歌舞伎の魅力を劇場でお楽しみいただければと思います」と呼びかけている。

市川海老蔵 第五回自主公演「ABKAI 2019~第一章FINAL~『SANEMORI』」は、11月5日から25日まで東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンにて上演。

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