きょう16日に最終回を迎えるフジテレビ系月9ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(毎週月曜21:00~)。あらゆるビッグデータから予測された犯罪を未然に阻止する、沢村一樹演じる井沢ら「未然犯罪捜査班」(通称・ミハン)の活躍を描くストーリーの中で、各キャラクターの物語を丁寧に描いているが、それをめぐる様々な謎を“考察”する視聴者も現れ、SNSを中心に盛り上がってきた。

そんな今作を担当する共同テレビの永井麗子プロデューサーに、ストーリーやキャラクター作りの裏側、そして最終回の見どころを聞いた――。

  • 『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』主演の沢村一樹 (C)フジテレビ

    『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』主演の沢村一樹 (C)フジテレビ

■視聴者のに驚いてもらえる作品に

――永井さんは前作の第3シリーズ“未然犯罪潜入捜査”からの参加ですが、『絶対零度』をやると聞いたときの印象を教えてください。

シリーズものだけど、主人公に沢村一樹さんを迎え、新たな刑事チームを自由に作っていいということでしたので、企画の稲葉(直人)さんと話していくうちに、未然に犯罪を防ぐ“ミハン”という設定が面白いなと思いました。

あと、それまでとは全然違ったパッケージ感ではあるけど、今までの『絶対零度』と地続きで、パート3では前作までの主役の上戸(彩)さんや北大路(欣也)さんに登場していただいたり、それが『アベンジャーズ』みたいで(笑)。そういう世界観のつながりができる作品はなかなかないし、それは作っていく中で面白いなと感じました。

――シリーズを追うごとに物語の濃度がどんどん濃くなっている印象ですが、どういった準備をしてこの作品に入ったんですか?

前作で平田満さん演じる田村が、第6話で犯人と分かり死んでしまって「ここで最終回みたいなことやるの?」という反響が大きくて、自分たちの満足感もすごくあったんですね。もちろんそのときは、最終回みたいなことを途中でやったのでそこから何をやればいいんだろうってすごく悩んだりもしたんですが、自分たちにそういった枷(かせ)を設けたことで新たな発想もあったし、今回も視聴者の方に驚いてもらえる作品にしようと思いました。

シリーズもので1話完結にすることもできたんですけど、縦軸のお話をしっかり見せたかったので、海外ドラマのように先の見えない面白さを追求しています。前作は、男性の伊藤(淳史)さんが上司だったので、今回は女性の上司(水野美紀演じる香坂)にして、その上司が第1話のラストで死んでしまうというのはどうだろう…とか、そういう設定からどんどん発想を膨らませていった感じですね。

  • 水野美紀 (C)フジテレビ

■辻褄を合わせる作業に苦心

――企画の稲葉さんをインタビューした際に、脚本の打ち合わせが通常のドラマより3~4倍かかるとおっしゃっていました。具体的にどんな風に時間がかかるのですか?

ミハンシステムは犯人が先に分かるという設定なので、間違っていたらダメなんですよね。だから本当は犯人じゃなかったにしても、伏線を張ったり、理由をちゃんとつけないといけなくて、その辻褄(つじつま)を合わせる作業にすごく時間がかかります。

それと今回のお話は、未来を先に見せているので、もちろん先のお話は考えてはいるんですけど、やっぱり実際に作っていくと「これ忘れてない?」みたいなことが結構出てくるし、想定と違ってきたときの整合性を合わせるのが大変なんです。また、撮影もどんどん進んでいくので、「未来軸のシーンでこの衣装で撮っちゃったけどどうする?」みたいなのも出てきて(笑)、髪型とか血の付き方とかも含めてこの前後はどうだったのかっていうのがすごく大変でした。

――第1話・2話で香坂が死んでいたシーンが少し流れ、第9話・10話でその真相が分かるシーンがありましたよね。9話・10話の分も、最初から撮っていたのですか?

1話と2話は一緒に撮ったんですけど、それ以外は後からなんです。だから9話であのシーンが最後にちゃんとつながってホッとしました(笑)

――その第9話では、爆弾はどこに仕掛けられたのか?という流れの中で、“地下の下水”だと分かる部分は、どうやったらそんなことが思い付くんだろうと感心しました。

警察監修をお願いしている会社から元傭兵の方を紹介してもらったんです。その方がすごく気さくな人で、相談してアイデアをいただきました。ミハンで探知しなければならないので、爆弾の材料を大量に購入しているとか、元々地下から始めたので地下の設定にしたいとか、そういう相談をすると、どういった材料ならできるとか、壁や支柱に打撃を与えるとビルが倒れるんだということも教えてもらって、それでああいう展開にしたんです。