日本テレビの水卜麻美アナウンサーが、お笑いコンビ・オードリーの若林正恭と行ったトークライブ『若林正恭と水卜麻美の犬も食わない話』(昨年11月21日、東京・恵比寿 ザ・ガーデンルーム)で、自らの“弱点”を打ち明けた。

  • オードリーの若林正恭(左)と水卜麻美アナウンサー

自身にとって初めてのトークライブとなった水卜アナは「5年前からライブをやりたいっていう夢があったんです」というだけあって、ドレッシーなワンピース姿で「一張羅。一番気に入っている私服です」と気合十分。

実は、ネット上の自身への批判コメントを見て傷ついていたとき、若林が「好きな人のために仕事をすればいい。それが分かるのがライブ」とアドバイスしてくれたことに感銘を受けた水卜アナは、上司との面談で「ライブがやりたいです」と言い続けるほど、切望していたのだ。

また、「昔から優等生で生きてきて、嫌われることに異常に傷ついてしまう」という水卜アナ。「目の前の友達だったら嫌われないように必死に努力することができる」が、アナウンサーになったことで、「コントロールできないところにいる人たちに誤解で嫌われちゃうと、その人たち1人1人にケアできない」という悩みがあるそうだ。

その結果、「最近思うのは、『誤解されててもしょうがない』よりは、『本当に誤解を解きに行こう』と思って。会って嫌われたらもうしょうがないので、会ってから決めてほしい」と熱弁。すると、若林は「誤解を解きにいく伊能忠敬みたいになるよ。好感度測量(笑)」と止めにかかったが、水卜アナは「ああ、でもいいかも!」と前向きな提案として解釈していた。

そんな水卜アナは「最近つらかったこと」というトークテーマで、社員証を紛失してしまった際のエピソードを披露。始末書を書き、部長や局長に謝ってハンコをもらい、人事部に行く道のりで、「すごいつらくなってきて…。最後に2,000円払って再発行するんですけど、その頃には『私は社員証をなくした人間なんだ…』『もう会社を堂々と歩いてはいけない…』って思うようになって。そしたら歯が痛くなってきて、ものが噛めなくなったので、次の日歯医者さんに行ったら『顎関節症ですね。ストレスですよ』って言われたんですよ」と、まさかの診断を受けたことを明かした。

この事実を突きつけられ、「私、本当に社員証失くしたのがつらかったんだなと思って。組織から『お前はダメだ』って言われることが、すごい苦手なんだなと思ったんです」と、自身の弱点をあらためて認識したことを語っていた。

『犬も食わない』は、現代社会にはびこる“犬も食わないケンカ”を対照的な2人のキャラクターによるコントで描き、若林と水卜アナがTwitterの視聴者を巻き込んで応援するという番組。18年10月から12月まで10回限定で放送され、19年3月にも単発で放送された。このライブの模様は20日まで、毎週金曜19時に日テレ公式YouTubeで配信される。