東京・渋谷で50年以上愛され続けたソウルフード「排骨担々麺」。その味を再現したラーメン店「Renge no Gotoku(レンゲノゴトク)」がオープンして連日賑わっている。

  • 渋谷のソウルフード「排骨坦々麺」一度食べたらやみつきに

あの担々麺の名店の味を再現!

「Renge no Gotoku」は、2019年7月8日に渋谷区桜丘町にオープンした新店。2018年11月に惜しまれながら閉店した担々麺の名店「亜寿加」で10年ほど店長を務めた原子力(はらこちから)さんが、その味を引継いで再現したラーメン店だ。「亜寿加」には、筆者も渋谷駅から歩道橋を渡り、楽器屋や音楽スタジオに行く途中に度々足を運んでいただけに、その味が再現されていると聞いて、食べる前からなんだか感激してしまった。そんな人もきっと多いのではないだろうか。

  • 渋谷・桜ケ丘の路地裏で営業中

店の場所は、渋谷駅西口から玉川通りをまたいで徒歩5分の路地裏にある。店内に入るととても明るく、女性1人でも入りやすい雰囲気だ。座席はカウンターのみで16席。蓮の華が描かれた厨房の内壁のデザインは、なんと手描きペイントされたもの。店名の由来は、泥の中から力強く綺麗に華を咲かせる蓮の華のように、真っ直ぐな気持ちで美味しさを追求したいという思いを込めて名付けられたそうだ。

  • 店長の原子力(はらこちから)さん(写真中央)には店を支持する熱心な常連ファンもいるようだ

  • 店名「Renge no Gotoku(レンゲ ノ ゴトク)」の由来は内装デザインが雄弁に語っていた

  • 券売機を見ると、意外なほどにメニューが豊富! これは通いたくなるわけだ

アップデートされた懐かしの味に感激!

券売機を見ると、結構メニューが豊富。けれども、ここはもちろん、迷わず看板メニュー「排骨担々麺」(税込980円)をオーダーした。揚げたての排骨(パイク―)が乗ったどんぶりから、まずはレンゲでスープをひと啜り。自家焙煎胡麻ペーストに数種類の唐辛子を使った自家製辣油を合わせているそうで、胡麻の香ばしい風味と奥行きのある辛さがじんわりと感じられて旨い。辣油はテーブルに置かれているものと同じで、2週間に1回のペースで、厨房内で作られるそうだ。

  • モチモチした細麺はスープがよく絡む

オリジナルのストレート細麺はスープと胡麻、挽肉に絡んで食感も良し。排骨はスープに浸った状態で少し時間が経っても、衣がカリカリ、サクサク状態だから驚かされた。肉の旨味もしっかり閉じ込められており、絶品だ。

ライスがいつでも無料サービスで提供されていることもあり、排骨をスープに浸してごはんの上にのっけて食べるのも常連さんの定番らしい。尚、排骨に使う豚は大麦三元豚にグレードアップされている。排骨は単品でもオーダー可能(税込450円)。まず排骨をおつまみにビールを飲んで、シメにラーメンを食べるのもおすすめ。また、自家製高菜もサービスということで、高菜をラーメンに入れたりごはんに乗せて食べれば食欲無限大。大満足間違いなしだろう。

  • サービスのライスと高菜を加えたら定食的で大満足

  • スープに浸ってもカリカリな衣に包まれて美味しい排骨

  • 担々麺に高菜って意外と合う

排骨担々麺を冷たくアレンジした中太麺の「冷やし排骨担々麺」(税込980円)、「排骨担々つけ麺」(税込980円)、「排骨塩ラーメン」(税込980円)、「チャーシュー塩ラーメン」(税込980円)等、気になるメニューもたくさんあり。とくに「チャーシュー塩ラーメン」が気になるな……でも来店したら絶対「排骨担々麺」を頼みたくなるはずだから、これは頻繁に通うしかない。そんな常連になりたい人にとって、通し営業なのが嬉しい。まだその味を知らない人は、渋谷のソウルフード「排骨担々麺」を是非一度味わってみてほしい。

●information
「Renge no Gotoku(レンゲノゴトク)」
東京都渋谷区桜丘町16-7鈴木ビル1階
営業時間:11~22時