俳優の里見浩太朗が、テレビ朝日系ドラマ『やすらぎの刻~道』(毎週月~金曜12:30~)に出演し、石坂浩二と初共演。3月放送予定の第232話、233話に登場する。

  • 左から里見浩太朗、石坂浩二 -テレビ朝日提供

里見が倉本聰氏の作品に出演するのは、1980年放送の『さよならお竜さん』(MBS)以来、40年ぶり。同作では本人役かつワンカットのみの登場ということもあり、本格的な出演は本作が初めてとなる。

今回、里見が演じるは、シナリオハンティングを兼ねて旅に出た菊村栄(石坂浩二)が、山梨県の山間の村で出会った男“ニタニ”。このほど、山梨県内の山里での撮影に挑んだ里見は、石坂とともに雪の残る集落をしみじみ歩きまわるシーンなどを熱演した。

石坂は、里見との初共演について、「初めて里見さんにお目にかかったのは、私が『水戸黄門』(TBS)を卒業した後です。里見さんが水戸光圀役を受け継いでくださることになり、ごあいさつに伺いました。ちょうど扮装をされているところですっかり黄門様になりきっていらっしゃいましたが、里見さんは時代劇でも貫禄のある品のよいお殿様を演じてこられた方ですので、そのときも『私よりもずっと品のよい黄門様だなぁ』と思ったことを覚えています」と笑顔で振り返る。

里見も「石坂さんと僕は『水戸黄門』の4代目と5代目ですが、石坂さんは僕のイメージだと“貴公子”。静かな男らしさを持っていらっしゃる方だなと思っていました」と明かし、「今回は、そんな石坂さんと2人きりでたっぷり2話分、お芝居ができるのが楽しみでした。思っていたとおり物静かな方で、何もしなくても“絵”になる、素晴らしい俳優さんですね」と評した。

また、石坂は「『やすらぎ』シリーズの一番いいところは、共演者たちが生きてきた時代がほぼ同じこと。今回、里見さんから疎開のお話をうかがいましたが、私自身も疎開を経験していましたのですぐにその光景が目に浮かびますし、通じあえるんです」とのこと。2話分のみのゲストとしての出演に「僕としては、里見さんには入居メンバーとして、ずっと『やすらぎの郷』にいらしてほしかったなぁ。それが残念です!」と名残惜しそうに話した。

そして、里見は「『やすらぎ』シリーズの中に首を突っ込むことができて、本当に楽しい。その“楽しそうな里見浩太朗”を、ぜひ見ていただきたいですね!」と呼びかけていた。