女優の清野菜名がこのほど、テレビ朝日系ドラマ『やすらぎの刻~道』(毎週月~金曜12:30~)のクランクアップを迎えた。

  • 清野菜名 -テレビ朝日提供

清野は『道』パートの“昭和編”で激動の昭和を生き抜くヒロイン・しのを熱演。さらに“平成編”では孫娘・しのぶも演じており、12月16日の放送から登場する。

クランクアップ当日の撮影は、橋爪功演じる公平の夢の中に、若かりし頃のしのが出現する、という幻想的なシーン。シーンを撮り終えると、監督から大きな花束が贈られたほか、橋爪からは物語の舞台にちなんで山梨・勝沼産のワインが贈呈された。

その直後、10月に亡くなった八千草薫さん愛用の和服が“形見分け”として清野にサプライズで贈られることになり、約40年にわたって八千草さんのマネージャーを務めた原田純一氏がスタジオに登場。激励とともに手渡されると、それまで満面の笑みを浮かべていた清野の目には、みるみるうちに涙が…。

清野は、涙で瞳を潤ませながら、「もう…この気持ちは言葉で表せないです。うれしいという言葉で終わらせていいのかわからないぐらい…本当に本当に光栄です」と感謝し、スタッフに向け、「これからも体に気をつけて作品を完走してください!」とあいさつした。

クランクアップを迎えた清野は「1年間、ほぼ毎日スタッフのみなさんと会っていたので寂しくなるなぁと思う反面、演じきることができて、うれしい気持ちもあります。この“やすらぎシリーズ”では、キャラクターとして世界の中に“確かに存在した”という実感が強くあって…自分の役者人生にとってとても大きな時間になりました」と振り返った。

そして、緊張の面持ちで八千草さんの形見の着物に袖を通した清野は、また涙をにじませ、「このお着物をふんだんに使えるよう、素晴らしい作品にたくさん携われるよう、頑張りたい! 八千草さんのように、人に対して温かい、素敵な女優になれたらいいなと思います。いえ、絶対になります!」と誓っていた。