若手漫才師の王座決定戦『M-1グランプリ2019』の王者となったお笑いコンビ・ミルクボーイが22日、東京・六本木のテレビ朝日で優勝会見に臨み、喜びを語った。

  • ミルクボーイ(左から駒場孝、内海崇)

大会を終え、内海崇は「本当に信じられないといいますか、決勝に行くのが初めてで、テレビで漫才するのも今年は初めて。信じられないですね」と率直な感想を述べた。

一方の駒場孝は「やっぱりいろいろ忘れたオカンに、『またこれからも忘れてな』って。忘れてくれたら、忘れただけネタができるなと思います。大人になってこんなにオカン、オカン言っているのは僕ぐらいじゃないですかね」と笑顔。

また、内海は「コンビ歴が12年になるんですけど、2010年ぐらいまでは『M-1』を目標にやってたんですが、1回『M-1』が終わって目標を見失ったといいますか。4年ぐらい本当にサボりまして、お笑いをまったくせずに趣味のギャンブルに明け暮れてました。向き合ってなかったんです、お笑いに」と明かし、「また『M-1』がはじまって、またやらなアカンなということで、気合いを入れてやりました」と振り返った。

そして「本当に12年間のうち、今年が1番頑張りました。バイトと仕事以外は趣味をやめまして。彼女とか嫁よりも連絡を取り合ってました」とのことで、「去年に霜降り明星が優勝して。僕らより後輩で優勝したのは初めてだったので、それには刺激を受けました」と語った。

優勝賞金1000万円の使いみちを問われると、内海は「角刈りにしてるんですけど、角刈り技能コンテストで日本で3位になった方に切っていただいています。そこに僕専用の散髪台を設置したい」、駒場は「仲のいい後輩が結婚や出産をしたとき、デカい声で『おめでとう』と言うしかなかったので、ちゃんとお返しをします。これからいろいろな形で恩返しができたらと思います」とそれぞれ話した。

今年は、過去最高となる5,040組がエントリー。決勝戦は、おみくじ「笑御籤(えみくじ)」で当たった順で、ニューヨークをトップに、かまいたち、敗者復活戦を勝ち上がった和牛、すゑひろがりず、からし蓮根、見取り図、ミルクボーイ、オズワルド、インディアンス、ぺこぱがネタを披露した。

優勝したミルクボーイは、2007年に結成された駒場孝、内海崇による漫才コンビ。初の決勝進出で、見事にチャンピオンとなった。