JR東日本の新たな観光特急列車「サフィール踊り子」に使用される新型車両E261系が21日に試運転を行い、都内を走行した。「サフィール踊り子」は東京・新宿~伊豆急下田間にて、2020年春の運行開始を予定している。

  • JR東日本の新型車両E261系が試運転。2020年春デビュー予定の新たな観光特急列車「サフィール踊り子」に使用される

新型車両E261系は8両編成を2編成、計16両を製造。2編成とも1~3号車は川崎重工、4~8号車は日立製作所の工場を出場したと報じられ、今月上旬に関東エリアへ輸送されていた。11月21日は2編成のうち1編成(RS1編成)が試運転を行い、鉄道ファンらも集まる中、11時すぎに都内を走行。池袋・新宿方面へ向かった。

2020年春に運行開始予定の「サフィール踊り子」は、伊豆エリアのブランディングを通じて地域と連携し、伊豆の「本物の魅力」を世界へ発信するため、「大人のIZU 本物のIZU」をコンセプトに導入される新たな観光特急列車。新造されたE261系の外観は伊豆の雄大な自然を表現しており、ベースカラーの紺碧色は「伊豆の海と空」、車体前面から屋根上にかけての白は「伊豆の砂浜が太陽の光を受けて金色に輝く様子」、車体側面のグレーは「溶岩地形である城ヶ崎海岸の黒々とした岩石」をイメージしている。

  • 4号車(ヌードルバー)に「Saphir ODORIKO」のロゴも。湘南新宿ラインの列車などが行き交う線路をE261系が走行し、池袋・新宿方面へ向かった

E261系の1号車は横2列(1列+1列)の座席を配置したプレミアムグリーン車で、列車愛称名の由来でもある宝石のサファイヤをイメージした新たなロゴも扉付近に掲出されている。2~3号車はグリーン個室。4号車はヌードルバーで、外観においては大きくデザインされた「Saphir ODORIKO」のロゴが目立つ。5~8号車はグリーン車で、座席は横3列(2列+1列)の配置に。車両のトータルデザインは「KEN OKUYAMA DESIGN」、ヌードルバーのプロデュースとデザインは「TRANSIT GENERAL OFFICE」が担当する。