BS日テレがシリーズとして放送している『BS笑点ドラマスペシャル』の第3弾として『初代 林家木久蔵』が(来年1月11日19:00~20:54)に放送されることが31日、明らかになった。

  • 柄本時生(左)と成海璃子=BS日テレ提供

主演は、前作から林家木久蔵役を演じる柄本時生、その妻役には成海璃子を起用。そんな柄本のクランクアップに、林家木久扇(初代・林家木久蔵)がサプライズ登場した。

柄本が「おぉ!びっくりしたー!」と声を上げて驚くと、木久扇は「どうもお疲れさまでございました」と声をかけ、花束と木久蔵ラーメンをプレゼント。2人は、実はこの日が初対面だ。

落語家になる前に、さまざまな職業を経験し、人生初の高座で「歌謡曲」を熱唱したとの逸話を持つ木久扇。「わたくしの人生は面白いでしょう。演じられていかがでした?」と問うと、柄本は「いやー面白いですね、すっごいですね」「必死に考えながらも、演じてられて楽しかったです」と答え、木久扇は「ありがとうございます。見てもらう方にもそうゆう風に受け取っていただけると、僕も『生きててよかったな』と思います」と喜んだ。

俳優のオーディションも受けたことがある木久扇は、自身のドラマ化には「すごく不思議な感じがしました。お芝居好きなんですよ。でも落語家になっちゃって。それを代わりにやっていただいた。ありがとうございます」と感謝。

破天荒な木久蔵の人生を演じた柄本は「台本を読んだ時に、こんなにも流される人なんだなぁと思いました(笑)。その軽さや人間力が面白いと思います」と、紆余曲折ありながらも、今なお落語家として、笑点メンバーとして活躍し続ける木久扇に敬服した。

さらに、「今回も色々な方々に出ていただいていますけれど、笑点メンバー役の方々と集まった撮影は楽しかったです。1日だけだったんですけど、あの日は『あぁ、楽しい』と思える場所でした。他のところは楽しいのと同時に、ある一定の緊張感を持たないといけないな、という楽しさがありました」と撮影を振り返る。

そして、成海は「ウソかと思うような出来事がたくさんあり、(自分の結婚式を抜け出し、替え玉騒動を起こしたという)結婚式のシーンも衝撃的でした。現実でこんなことが起きるのかという驚きと、木久蔵さんが魅力的に描かれている」と見どころを紹介。また、「時生君の高座のシーンはすごく面白くて、よかったです。緊張している時生くんを見るは初めてで、印象的でした」と語っていた。

今作では、おなじみの笑点メンバー役を演じる谷原章介、尾上松也、駿河太郎、松尾諭、塚本高史らに加え、橋爪功、柄本明、仙道敦子、角野卓造、小野武彦ほか、豪華出演者が新たに名を連ねる。

さらに、シリーズ第1弾『桂歌丸』が12月28日(19:00~20:54)、第2弾『五代目三遊亭圓楽』が来年1月4日(同)に再放送され、年末年始をまたいで3週連続で笑点ドラマスペシャルが放送されることになる。

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