JR東日本は29日、利便性向上を目的に、「Suica」の利用可能エリアを2020年春に拡大し、新たに常磐線の15駅で利用できるようにすると発表した。

  • 新たに「Suica」が利用可能になる駅

2020年春から新たに「Suica」を利用できる駅は、常磐線いわき～原ノ町間にある計15駅。草野駅・四ツ倉駅・久ノ浜駅・末続駅・広野駅・(臨)Jヴィレッジ駅・木戸駅・竜田駅・富岡駅・夜ノ森駅・大野駅・双葉駅・浪江駅の13駅が首都圏エリア、磐城太田駅・小高駅の2駅が仙台エリアとなる。各エリア内完結の利用となるため、首都圏エリアと仙台エリアをまたがって利用することはできない。また、夜ノ森駅・大野駅・双葉駅は現在、一時休止中であり、常磐線全線運転再開時に営業を再開する。

「Suica」が利用可能になる駅では、タッチ＆ゴーによる乗車のほか、「Suica」定期券を利用でき、「Suica」と相互利用を実施している他の交通系ICカードも利用できる。

また、「Suica」の利用可能駅が増えることを受け、首都圏エリア・仙台エリアの「大都市近郊区間」も拡大する。新たに常磐線いわき～浪江間が東京近郊区間、常磐線小高～原ノ町間が仙台近郊区間となる。

「大都市近郊区間」内のみを普通乗車券または普通回数乗車券で利用した場合、実際に乗車経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車できる。「大都市近郊区間」内のみを普通乗車券で利用した場合は、乗車区間の営業キロにかかわらず、乗車券の有効期間は利用当日限りとなり、途中下車することはできない(同区間内の駅を接続駅とする連絡普通乗車券も同様)。