JR東日本は15日、台風19号の影響で一部区間が運転見合わせとなっている中央本線の現況と今後の見通しを発表した。全面運転再開に向けた復旧作業は10月末頃までかかる見込みで、「あずさ」「かいじ」など中央本線の特急列車は全列車運休となる。

  • 台風19号の影響で、中央本線の特急列車は10月末頃まで全列車運休の見込みに

中央本線は台風19号の影響で、高尾~相模湖間の上り線で土砂流入と線路脇のコンクリート壁崩落、四方津~梁川間の下り線で土砂流入の被害が発生。これらの区間を含む高尾~大月間で列車を運転できない状況となっている。

現在は復旧作業を進めており、相模湖~大月間は10月18日に運転再開予定となった。高尾~相模湖間も同日の運転再開を見込んでいるが、仮復旧のため、下り線のみ使用した単線運転を行うという。当面は毎時1本程度、高尾~相模湖間を往復するシャトル運転を予定している。

高尾~大月間の全面運転再開に向けた復旧作業は10月末頃までかかる見込み。それまで中央本線の特急列車は「あずさ」「かいじ」「富士回遊」をはじめ、高尾~大月間を走行しない「はちおうじ」「おうめ」も全列車運休となる。

なお、JR東日本八王子支社の発表によれば、中央本線大月~小淵沢間は運転を再開しているものの、運転本数は通常の半数程度だという。中央快速線は東京~高尾間で始発から運転されているが、朝の時間帯の一部列車が運休となっている。