テレビ東京系特別番組『ウルトラハイパーハードボイルドグルメリポート』(7月15日 21:00〜)の取材会が8日に同局で行われ、小籔千豊、上出遼平プロデューサーが取材に応じた。

  • 左から小籔千豊、上出遼平プロデューサー

同番組は「ヤバい人たちのヤバい飯を通じて、ヤバい世界のリアルを見る」という前代未聞なグルメ番組として、殺し合いを繰り返すアメリカの極悪ギャング、リベリアの元人食い少年兵の飯、台湾マフィアの贅沢中華など、世界のディープな人々の“飯”を徹底取材し、2017年10月に第1弾を放送し「ギャラクシー賞」を受賞するなど、高い評価を得た。

第1回からMCを務める小籔は、ゴールデンでの放送に「『当然やな』という思いが20%くらい。ゴールデンに行っても結果が出るくらいの番組であるなとは思ってます。80%くらいは、『あんなんゴールデンで流して大丈夫か』と。劇薬すぎるんじゃないか」と、複雑な心境を明かす。同番組については「まったく仕事した手応えもなく、勝手にスケジュール押さえられて、VTRを見て、ドヨーンとして帰る。意気込みもクソもない」と苦笑した。

一方、上出プロデューサーがゴールデン進出についての心境を「嬉しさ20%、80%は正気なのかと」と表すと、小籔が「一緒かい!」とツッコミ。上出プロデューサーは「扱う内容もかえなきゃいけないのかと思ってましけど、蓋を開けたらアフリカのゴミ山。ゴールデン対応は無理だな、逆にもうしょうがない」と開き直りつつ、「裏で偉いおじさま方に『数字じゃねえんだよ!』とおっしゃっていただいている」と明かした。

今回は有吉弘行も参加するが、小籔は「同年代の中の、超ウルトラハイパー覇者」と 表現し、「番組ファンということで、僕とは違った目線もお持ちだと覆うので、有吉さんなりの感想をききたい」と期待する。また同番組のロケについて「いつかはいかせてもらいたい」と意外に乗り気で、これまでの国では「リベリア、セルビアが一番ぐっときた」と振り返る。「俺らって、日本という綺麗事の国に住んでんねんなというか。安全すぎておかしな状態になってんねんあというのが浮かび上がったような気がする」と理由を説明した。

小籔はこれまでのロケでは「正直、食べたいなと思ったごはんはいっこも出てない」としつつも、「学校の先生、若いお父さんお母さん、国会議員、いろんなポジションの日本人に見てもらいたい」と同番組への思いを語る。「テレビ東京さんには怒られるかもしれないけど、学校でDVDにして、小学校で半年に1回見せるべき」と提案した。