河本ほむら・尚村透による人気コミックを実写化した、『賭ケグルイ』シリーズ。ドラマのSeason1、Season2を経て、オリジナルストーリーの『映画 賭ケグルイ』が5月3日から公開中だ。ギャンブルの強さが自身の階級を決める私立百花王学園を舞台に、謎多きJKギャンブラー・蛇喰夢子(じゃばみゆめこ/浜辺美波)が活躍する同作だが、映画版では“非ギャンブル、生徒会への不服従”を掲げる白装束集団・ヴィレッジが物語の鍵を握ることになる。

映画オリジナルとなった謎多きキャラクター・犬八十夢(いぬはちとむ)を演じるのは、元乃木坂46のメンバーで女優・アーティストとして活躍する伊藤万理華。髪の毛をバッサリ切った姿が「イケメン」と話題になり、性別不詳の役を演じている。今回は伊藤にインタビューし、作品についての話を聞いた。

  • 伊藤万理華

    伊藤万理華 撮影:宮田浩史

「やるしかない」という状況に

――伊藤さんの演じた犬八十夢は、かなりボーイッシュなキャラクターで、一人称も「俺」ですが、オファーを聞いてどういう印象でしたか?

普段男の子っぽいところはないので、どうして私だったんだろう? というのはありました。私が演じた犬八十夢は、男女どちらでも良いというキャラクターだったそうで、女子になって、私に声をかけていただいたそうです。乃木坂を卒業するタイミングでPVを何本か撮らせてもらったんですけど、(「トイ」の)車に乗って踊るシーンを見て「犬八だ」と思っていただいたらしいんです。男女どちらかわからなくていいキャラクターで、今までに出てきたこともなかったと思うので、この役を演じられたことは、ちょっとだけ自信になりました。

――髪をバッサリ切ったことも話題になっていましたよね。

お話をいただいたときに、「できたら髪を切ってほしい」ということだったんですが、話し合いの場を設けてもらって、「切ります」と出演させていただきました。作品に途中から参加するというのは、それなりの覚悟が必要だし、切る方がいいと思いました。

――髪を切っている様子が雑誌にも掲載されて。

連載させてもらってる「装苑」さんに、「名案が浮かびました」とお願いしに言ったら、4ページもいただけて、すごくいい感じのビジュアルで、嬉しかったです。ただ、それが映画撮影の前日だったので、犬八の完成がわからない状態で、準備をしなければいけないという大変さはありました。

――髪の長い状態であのテンションは難しそうですね。

普段だったら、できないです(笑)。ドラマのテンションが高い回をいっぱい見たり、主題歌をずっと聴いたりして、自分で保つようにしました。

――テンションが高いし、みなさんの表情もすごい作品ですが、参加するときにはどういう気持ちで臨まれたんですか?

監督からは、「演技合戦だから」と言われました。みんなに言っていたみたいで、そういうプレッシャーをかけるようなことをバンバン言われるんです(笑)。やるしかないという状況まで追い込まれたので、この時の感じをやってと言われても、絶対にできない。極限状態で演じていたから、ぜひ見て欲しいです。