俳優・坂口健太郎主演の日本テレビ『イノセンス 冤罪弁護士』が23日の最終回で番組平均視聴率9.6%をマークし、1月スタートの冬の民放連続ドラマの全話平均視聴率が出そろった。トップは、全話平均11.6%をマークした沢村一樹主演『刑事ゼロ』(テレビ朝日)で、2位は急上昇した菅田将暉主演『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日テレ)が僅差に迫った(視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区 ※以下同)。

2019民放冬ドラマ全話平均視聴率ランキング

  • 対象は1月スタートのプライムタイム(19~23時)に放送された地上波民放連続ドラマ。各話番組平均視聴率を元に放送時間を加重平均して算出。昨年10月から2クール放送の『相棒』は除く。

『刑事ゼロ』は、ある事件がきっかけで刑事になった直後からの20年間の記憶を失ってしまった時矢暦彦(沢村)が主人公。初回視聴率として今クールトップの14.7%を記録してから概ね2ケタをキープし、安定した数字を維持した。この「木曜ミステリー」枠の連ドラがクール平均1位を獲得したのは、初めてとなる。

『3年A組』菅田将暉(左)と『刑事ゼロ』沢村一樹

放送されるたびに大きな話題を集めた『3年A組』は、初回視聴率10.2%と6位で発進したが、その後グイグイ上昇して全話平均2位に。最終回は15.4%に達したが、1位の『刑事ゼロ』にはわずかに届かなかった。

3位は、2位とわずか0.01ポイント差で、北川景子主演の『家売るオンナの逆襲』(日テレ)。初回に12.7%をマークしてから全話で2ケタを維持し、続編の強さを見せつけた。

以下、4位『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ)、5位『ハケン占い師アタル』(テレ朝)、6位『メゾン・ド・ポリス』(TBS)が、僅差でランクインし、ここまでが2ケタをマーク。前クールの秋ドラマで、全話平均視聴率を2ケタに乗せたのは5作品だったが、今クールは1作品増えて6作品だった(2クール放送のテレビ朝日『相棒』を除く)。

また、17年10月期の綾瀬はるか主演『奥様は、取り扱い注意』(全話平均12.7%)以来、全話平均2ケタ作品がなかった日テレは、『3年A組』『家売るオンナの逆襲』で久々の2ケタに乗せた。