衝撃展開の連続で話題を集める俳優・菅田将暉主演のドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系、毎週日曜22:30~)。日曜の夜になると“ゾクゾクタイム”と呼ばれ、放送前からSNS上をザワつかせているが、その中でドラマ出演していないにもかかわらず注目を集める人物がいる。

それは、同作で甲斐隼人役を演じる片寄涼太とともに、ダンス&ボーカルグループ・GENERATIONS from EXILE TRIBEで活躍する小森隼。毎話放送中にツイートする熱いコメントに視聴者やファンが一斉反応し、大きな盛り上がりを見せているのだ。そんな熱狂的3Aファンの小森にインタビューし、10日放送の最終話を前に、『3年A組』の魅力を熱く語り尽くしてもらった――。

  • 『3年A組』ファン・GENERATIONS from EXILE TRIBEの小森隼(写真:マイナビニュース)

    GENERATIONS from EXILE TRIBEの小森隼

■菅田将暉は「大人としてカッコいい」

――毎回、小森さんの熱い思いがこもったツイートが反響を呼んでいます。相当ハマっているようですが、これまでの印象に残るシーンは何ですか?

第2話の川栄(李奈)さんの回がすごく好きで、柊先生の「そうやって大声で拒絶して、誰の声にも耳を貸さずに生きてきたんだな」という言葉が、僕の中で刺さったんです。自分を隠してSNSで拡散することによって誰かを傷つけてしまうことって、現代では誰にでもあることだと思うんですね。でも、それは想像力が足りないだけで起こるんじゃなくて、自分が傷ついて周りを拒絶することで、気づかないうちに人を傷つけることがあるという話だったので、それがすごく深いなって。

――片寄涼太さんが活躍した第4話は、片寄さんに「もれなく泣いた」と伝えたそうですね。

はい、もれなく泣きました(笑)。涼太くんがこのドラマですごい頑張っているのを知っていたので。年始もすぐ撮影が始まって、演技の経験が多い人たちの中での葛藤もあったという話も聞いていたので、そこで頑張ってる涼太くんがすごく美しいなと。さらに、演じてる涼太くんに引き込まれてる自分に悔しくなって…そういういろんな涙があったんです。でも、そんな背景を知らない人たちが見ても、あの回はすごく良かったっていう声を聞くので、すごくうれしい気持ちもあります。

――柊先生はどう見ていますか?

やっぱり菅田さんの演技がすごいですよね。視聴者から見ると表と裏の顔が分かるはずなんだけど、生徒たちに放つきつい言葉は恐ろしく感じるし、先生と生徒の距離感って確かにこういう感じだったなって思いますし。だから、生徒が「今さら先生ぶらないでよ!」って言うのに対して「だから今やってるんだよ」っていう答えもすごく説得力がある。しかも重い病気を患って、人間は人生で1回は何かやんなきゃいけないんだということが毎話を通して見えるので、大人としてすごくカッコいいなと思いますね。

  • 菅田将暉

■3年A組は「うらやましい」

――ご自身の学生時代で印象に残ってる先生はいますか?

僕は通信制の高校で、先生とも他の生徒とも距離が遠かったので、3年A組はうらやましいです。学校って1つの社会の縮図じゃないですか。ああいう風に派閥があって、そこから生まれた問題が今回の事件の原因だと思うんですけど、いろんなチームがあってそれが何か1つのことをきっかけにどんどんコミュニケーションをとっていく感じとか、すごくいいなって思います。

――憧れなんですね。

憧れますね。1週間以上も、ああやってみんなで教室で一緒に過ごすのも楽しいそうだなと思います。人質には絶対されたくないですけど(笑)

――生徒役で共感する人はいますか?

やっぱり川栄さんですかね。嫉妬だったり、自分が思うことがうまくいかなかったり、グループの中に存在していたいっていう思いがあるじゃないですか。自分の思ってることが意外と相手に伝わってなかったことを知ったときの悲しい気持ちとか。それでああいうことになってしまうというのは、共感できます。それって、学校の中だけじゃなくて、人と接すれば絶対に起きることですよね。でも、それで先生にめちゃくちゃ説教されて、めちゃくちゃ泣いた次の回からは永野芽郁さんとも距離を縮めて、自分で考えることの大事さを分かるようになっていて、すごいなって思います。

  • 富田望生(左)と川栄李奈

――他の生徒たちも、先生に説教されて成長していますよね。

そこがすごいなと思います。あと、武智先生(田辺誠一)の回(第7話)も良かったです。努力だけじゃどうにもならなくて、運にすがりたい子が、絶対武智先生が悪いって分かってるんだけど信じたい気持ちになるとか、「また次があるって簡単に言わないでよ!」(富田望生演じる魚住華)って、誰かを思うがために何かを言うというシーンも、純粋で良い回だなって思います。