JR四国は5日、「伊予灘ものがたり」「四国まんなか 千年ものがたり」に続く新たな「ものがたり列車」(観光列車)として、「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」を2020年春をめどに高知県内で運行すると発表した。

  • 「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」イメージ

「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」は、日本激動の時代に志高く、幕末を駆け抜けた坂本龍馬や中岡慎太郎ら幕末の志士と、気丈にも彼らを支えた女性達が生きた、志国土佐における「ものがたり列車」だという。その旅は、発車してすぐの高知城から始まり、奇跡の清流と牧歌的な田園風景、青く広がる太平洋、険しい山々など、スケールの大きな自然と風土に恵まれた沿線を走り、土佐流のおもてなしも用意される。

車両はキハ185系2両編成を使用。「文明開化ロマンティシズム」を車両デザインコンセプトに、蒸気機関やロケットエンジンデザインのダイナミズムを新たな旅への高揚感のモチーフとして、明治期の装飾表現と融合させる「空」想ファンタジーデザインとする。

土讃線高知~窪川間を2両編成で運行し、定員は50名程度。土日祝日を中心に1日1往復する予定。2020年春の運転開始をめざして準備を進め、詳細は決まり次第、順次発表するとしている。