阪急電鉄は15日、沿線の活性化と旅客誘致を目的に、神戸線・宝塚線・京都線でそれぞれ1列車を運行しているラッピング列車のデザインをリニューアルし、11月17日から新たに運行を開始すると発表した。あわせて当初は2019年3月31日までの予定だった運行期間を2019年10月31日までに延長することも発表している。

  • 車両のラッピングイメージ。上から神戸線・宝塚線・京都線

ラッピング列車の愛称は、神戸線が「爽風(KAZE)」、宝塚線が「宝夢(YUME)」、京都線が「古都(KOTO)」。リニューアル後も引き続き、神戸線「爽風(KAZE)」はイラストレーターの中村佑介氏、宝塚線「宝夢(YUME)」は劇画家・声楽家の池田理代子氏、京都線「古都(KOTO)」はイラストレーター・絵本作家の永田萠氏がデザインを担当し、それぞれの作風や世界観によって各沿線の観光スポットなどを車両に描いている。

神戸線のラッピング列車「爽風(KAZE)」は、時間によって顔を変える神戸のまちを4つの「時」に分け、それぞれの時間に漂う空気感を女性に見立て、移ろいゆく神戸のまち並みを中村佑介さんの世界観で表現した。

  • 神戸線ラッピング列車「爽風(KAZE)」デザインイメージ

宝塚線のラッピング列車「宝夢(YUME)」では、池田理代子氏の代表作『ベルサイユのばら』に登場する主要キャラクターが沿線のスポットへとアテンドし、その魅力や風景を伝える。

  • 宝塚線ラッピング列車「宝夢(YUME)」デザインイメージ

京都線のラッピング列車「古都(KOTO)」では、これまで車両の両面に用いていた「和風」デザインの片面を「洋風」デザインに変更。車両の両面を異なるデザインとするのは初の試みであり、永田萠氏の描く「花と妖精」が京都の観光スポットへ誘うという。

  • 京都線ラッピング列車「古都(KOTO)」デザインイメージ