リビン・テクノロジーズは11月13日、「不動産相続について、子の気持ちと親の気持ち」に関する調査結果を発表した。調査は9月26日~10月4日、同社運営の不動産査定サイト「スマイスター」を利用した20歳以上の男女244名を対象に、インターネットで行われた。
「親の不動産を相続したい」が6割
全調査対象者のうち、「親が健在だ」(61.9%)という人に対し「親は不動産を所有しているか?」を聞いたところ、66.9%が「はい」と回答。親が所有する不動産の種類は、「戸建て」(80.2%)が8割を超える結果に。次いで「土地」(25.7%)、「区分マンション」「農地」(ともに11.9%)、「山林」(7.9%)と続いた。
「親の所有不動産を相続するか?」と尋ねたところ、「相続人で相続したい」(60.4%)が最も多く、次いで「相続人ではない」(25.7%)、「相続人だが相続したくない」(12.9%)と続き、既に「生前相続した」(1.0%)という人も見受けられた。
親2割に、子どもに相続させる意向なし
では、相続させる側である親はどのように考えているのだろうか。全回答者のうち「子どもがいる」(83.2%)と回答した人に対し、不動産所有の状況について確認したところ、不動産所有率は72.4%となり、「戸建て」(76.2%)が最多に。次いで「区分マンション」(23.8%)、「土地」(20.4%)、「農地」「山林」(ともに7.5%)と続いた。
「将来、所有不動産を子どもに相続させる予定ですか?」と尋ねたところ、「子どもに相続させる予定」(41.5%)が最多に。相続させたい理由としては「子どもに資産を残したい」(54.2%)、「他に相続する人がいない」(20.3%)、「子どもに住んでもらいたい」(16.1%)という意見が多かった。
また、「まだわからない」という人が37.4%を占めたほか、「子どもに相続させる予定はない」(17.7%)、「配偶者・子ども意外に相続させる予定」(2.0%)など、親の約2割に子どもに相続させる意思がないことがわかった。
「子どもに相続させる際の不安」について尋ねると、「特にない」(35.6%)が最多となった一方、「子どもが住む予定がない」(20.3%)、「老朽化」(19.5%)、「固定資産税がかかる」(17.8%)、「売れなさそう」(16.9%)といった回答が上位に並んだ。