JR北海道は19日、北海道胆振東部地震による線路補修後の徐行に伴う列車への影響について発表した。

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北海道胆振東部地震の影響で多数の軌道変位や路盤変状が発生したことを受け、同社は線路の補修作業を実施。レールとマクラギを支える砂利などが十分に締め固まり、列車が所定速度で走行可能となるまでの間、補修を実施した区間の一部で徐行運転を行う。この影響で、9月19日現在、列車の遅れや他の列車への影響を小さくするために一部列車で運休が発生している。

千歳線は沼ノ端~南千歳間で徐行運転を行い、特急・普通列車に15~20分の遅延が発生しているほか、小樽~札幌間の区間快速・普通列車と札幌~苫小牧間の普通列車が一部運休(部分運休含む)に。石勝線は南千歳~追分間で徐行運行を行い、特急・普通列車に10~15分の遅延が発生。千歳~追分間の普通列車8本が運休(部分運休含む)となっている。室蘭本線は遠浅~三川間で徐行運転を行い、苫小牧~岩見沢間の普通列車に10~15分の遅延が発生している。

徐行解除の時期については、軌道の検査を行って線路の状態を確認した上で、順次解除していくとのこと。千歳線・石勝線は10月末をめどに解除する一方、室蘭本線は数カ月程度を見込んでいる。ただし、余震などによって軌道状態が変化した場合、徐行期間を延長する場合がある。

なお、北海道内の電力供給量が不足していたことを踏まえ、緊急的な節電の取組みとして9月10日から札幌~旭川間・札幌~室蘭間で実施してきた特急列車の間引き運転に関して、9月20日から通常通りの運転に戻った。