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渡部篤郎との共演「本当に素敵な時間」

――あらためまして、うたのおにいさんを卒業されて1年がたちましたが、振り返っていかがですか?

この1年は「何でも挑戦する」という感じでした。行くところ行くところ全てで新しい出会いがあったり、楽しいこともあればうまくいかなかったこともたくさんありますが、その中でいろんな人に支えてもらったなという思いがありますね。例えば、テレビの現場に行くと、スタッフさんと「はじめまして」とあいさつした後に、「子供と一緒にずっと見てました。ありがとうございます」って言ってくれるんです。この「ありがとうございます」から始まるというのが、僕にとってはすごくうれしくて、自分が今までやってきたことが本当にいろんな人にちゃんと届いていたんだなっていうのを実感しましたね。

――ドラマやバラエティなど、いろんなお仕事をされていましたが、特に印象に残っている方はいますか?

『警視庁いきもの係』で初めてのドラマに挑戦したとき、渡部篤郎さんにすごくお世話になりました。すごく不安だった中で、渡部さんとは役柄としていつも一緒にいる関係だったので緊張すると思ってたんですけど、初めてお会いしたときから気さくに話しかけてくれたんです。演技や体の抜き方に加え、「このアドリブ一緒にやってみない?」とか、そういうことをカメラの回らないところでいろいろ話してくださって。すごく幸せでしたし、本当に素敵な時間を過ごさせてもらいました。

――渡部さんは、細かい指導はせずに「俺の背中を見ろ」的なイメージがありますが、いろいろ教えてくれたんですね。

「気楽にやってたら全然いいからねー」って言って、本番が始まった瞬間に「カメラがこっちから撮るときは、こういう風に見たらいいよ。そのほうが顔がしっかり映るからね」とか、いろいろ教えてくれました。たぶん、僕がよっぽど分かってなかったんでしょうね(笑)

これからも“笑顔のお届け屋さん”として

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――うたのおにいさんを卒業したときは「だいすけロス」と言われていましたよね。ご本人としては、どんな心境でしたか?

ビックリしましたね。僕としてはうたのおにいさんの現役中、以前よりたくさんお手紙をもらったとか、特別人気があったという実感がなかったんですよ。でも、辞めるとなったときにたくさんの皆さんが「ロス」とおっしゃってくれて、9年間ずっとやってきた「いろんな人たちに自分たちが歌や楽しさや元気を届けたい」という気持ちが、ちゃんと伝わってたんだと分かって、うれしかったです。一方で、「ロス」になってくれた人たちが、また次の『おかあさんといっしょ』を愛してくれて、次のみんなを応援してもらいたいというのもありましたね。

――ドラマや今回のミュージカルと、いろんな挑戦をすることによって、「ロス」を解消することもできますよね。

そうですね。自分も新しいことをやっていく中で、例えば「今までミュージカルなんて見たことなかったけど、横山だいすけが出るならちょっと見てみようかな」ってなって、またそれが他の人につながったらうれしいので、みんなに楽しんでもらえるようなものに、どんどん挑戦していきたいなと思いますね。

――『おかあさんといっしょ』を見ていた子供たちが成長するのとともに、横山さんの新たな顔を見せられるといいですよね。

このタイミングで出す新しいシングルCD「笑顔をあつめて」は、今までと全然違う挑戦をさせてもらいましたし、歌手・横山だいすけとして1つでも2つでも成長していき、それによって『迷作劇場』にも新しい音楽を入れていくことで、自分のやってる活動が、どんどん大きくなっていったらいいなと思います。

――いろいろお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。最後に、今後の活動への意気込みをお願いします。

これからも見てくれる人、応援してくれる人にとって元気や楽しさを届ける“笑顔のお届け屋さん”として、ミッキーマウスみたいな夢と希望にあふれているキャラクターのような存在になりたいと思っています。そういう人間が、今の時代の中に1人くらいいてもいいと思うんですよね。今年は歌手活動をやりつつ、『世界迷作劇場2018-19』で、1人でも多くのお客さんに笑顔になってもらえる活動というものを、人生かけて頑張ってきたいと思います。楽しみにしていてください!